自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

熱容量はどの程度必要か?

過去に必要な断熱性(Q値)はどの程度か?とか、必要な気密性(C値)はどの程度か?について考察を書きましたが、熱容量については同様に大切だと書いたくせに、どの程度が必要かを書いていないことに今更ながら気づきました。 そこで今回は、熱容量の必要値…

FASの家のウェブ上モデルハウス見学-後編-

-中編から続く- 温熱環境の構築という観点では素晴らしい仕様になっている(と見える)FASの家ですが、私が家を建てるなら、という視点で今一度長所・短所を纏めてみます。特に現時点での最有力候補である一条工務店との比較を念頭に置きながら考えます。 …

FASの家のウェブ上モデルハウス見学-中編-

-前編から続く- FASの家の特長を順に見ていきます。全て、FASの家のウェブ・サイトからの情報です。 1.高断熱、高気密、高熱容量、湿度管理の4拍子が全て揃っている 単に断熱性が高いとか、単に熱容量が大きいという話なら、他にもいくつか優秀なハウス…

FASの家のウェブ上モデルハウス見学-前編-

先日、潜熱蓄熱材について調べていたときに偶然見つけたのがFASの家(ファースのいえ)です。これはいわゆるフランチャイズ方式で展開しているもので、株式会社福地建装という工務店が技術開発を行い、その成果を全国の工務店にライセンスする形式を取ってい…

潜熱蓄熱材の使用事例

以前、建物の熱容量を大きくするために、潜熱蓄熱材を活用できないかという話を書きましたが、その実例を見つけました。FAS(ファース)の家です。 これは潜熱蓄熱材以外も含めて非常によく考えられた家と感じましたが、ここでは潜熱蓄熱材の活用に絞って見…

エネファームは未だ早い

太陽光発電と並ぶ「自宅発電」として少しずつ注目を集めているのがエネファームです。実は私は(現状の)エネファームには否定的な意見を持っているのですが、今日はそれを書きます。 現状のエネファームの課題(=私が否定的意見を持っている理由)は下記で…

太陽光発電の価値(3)

-(2)から続く- 今回は遠い将来の話を想像してみます。20年後に興味が無い人は読むだけ無駄ですのでご注意を。 5.補助金終了のずっと先にどんな時代が訪れるか? そもそも太陽光発電による発電コストは、現在でも安いものなら電力会社から購入する電力…

太陽光発電の価値(2)

-(1)から続く- 3.補助金と売電の今後 環境負荷が低いとは言え、何故コストの高いものをわざわざ税金をかけてまで普及させるのかというと、エネルギー問題の緩和のためでしょうね。日本という国の立場で言えば、二酸化炭素増加への対策もさることなが…

太陽光発電の価値(1)

今回は太陽光発電の意義について考察します。 と言っても、補助金やら売電やらを踏まえてどういう場合に元が取れるかといった話は既にあちこちで書かれているので、もうちょっと大局的な視点で考えてみます。あんまり風呂敷を広げすぎると手に負えないので、…

一条工務店のハイブリッド免震と長周期振動

私が免震住宅を購入するとしたら、それは多分一条工務店のものになるでしょう。(他のメーカで建てることになったら、費用的に免震を断念することになると思われるので。) 一方、前回考察した通り、一条工務店方式だと共振現象に注意が必要です。免震機構に…

免震工法の比較

費用を別にすれば、地震対策の観点では免震工法がベストの選択と言えますが、免震工法の中にも何種類かあるので、それぞれの利害得失を考察します。 1.比較時の着目点 そもそも免震装置が備えているべき機能は以下の3つなので、この3点に着目して比較して…