自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

エネルギー

電気代の認可制と自由化

ロシアとウクライナの戦争をきっかけに、電気代が随分高くなってきました。 戦時下と思えばこの程度は大したことないのかな、と思わないでもないですし、報道で見聞きするヨーロッパ諸国での上がり方と比べたら、知れているのは確かです。とは言え、あっちが…

日立のエコキュート新製品

エコキュートの比較で、今選ぶならデンソーかなという結論にしました。 その後、早速日立のエコキュートがモデルチェンジを迎えたので、その性能・機能をチェックしました。 ウェブ・サイトを見て最初に気づく違いは、一押し機種が「井戸水対応モデル」から…

蓄電池あれこれ

蓄電池の導入検討について書いたので、ついでに蓄電池がらみのネタを少々書いておきます。 1.材料系と寿命 今市販されている家庭用の蓄電池は全てリチウムイオン電池ですが、実は一口にリチウムイオン電池と言っても、材料の細かい違いでいくつか種類があり…

蓄電池の導入を考えてみる-後編-

-中編から続く- 6.候補になる機種はどれか ここまでの考察をまとめると、 10kWh程度又はそれ以上の容量 5kW以上の出力 ハイブリッド型又は停電時に太陽光発電の能力を使い切れるタイプの単機能型 ハイブリッド型の場合、太陽光発電のパワコンとしての能…

蓄電池の導入を考えてみる-中編-

-前編から続く- 3.停電時の太陽光発電の扱い 電力系統が停電すると、太陽光発電は自立運転モードに自動的に移行します。自立運転モードでは発電量が最大でも1,500Wに制限されます。どんなにパネルに強い光が当たっていても、です。パワコンがそういう設…

蓄電池の導入を考えてみる-前編-

家を建てたときには太陽光発電パネルを載せるつもりですが、蓄電池をどうするか迷っています。 以前、 オフグリッド住宅の話を書いたりしましたが、セキスイハイムのスマートパワーステーション100% Editionに対する考察(前編,後編)を振りかえってみても…

太陽光発電が凄いことになってきた

太陽光発電(正確には再生可能エネルギー)に関する凄い記事を見つけました。下記です。 内容はと言うと、東北電力管内で今年の5月4日、11~12時の時間帯に再生可能エネルギーの比率が全発電量の87.7%になったというものです。とは言え、素人には何が凄いの…

エコキュートを選んでみる(5)

-(4)から続く- (2)機種選定 各社の特徴は概ね理解できました。それを踏まえてどの機種を選定するか、です。 もっとも、今回は価格を調べていないので、性能・機能だけの比較です(住設では定価がアテにならないので定価での比較は無意味です)。いくら…

エコキュートを選んでみる(4)

-(3)から続く- ダイキン 今回、悪い意味で最も意外だったのがダイキンです。エアコン業界では飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を伸ばしているダイキンですから、同じヒートポンプ技術で成り立っているエコキュートも当然高い商品力のものをラインナップしてい…

エコキュートを選んでみる(3)

-(2)から続く- 東芝 ここはあまり力が入っていない印象です。 年間給湯保温効率は370L型、460L型共に3.6で、各社の最上位機種がほぼ4.0に届いている現状ではイマイチの性能です。 一番の売りは銀イオンの湯。これは浴槽のお湯に雑菌が繁殖することを抑…

エコキュートを選んでみる(2)

-(1)から続く- パナソニック パナソニックのエコキュートは正攻法ではなくちょっとひねった感じです。何しろ、ウェブ・サイトを開いて最初に目に飛び込んでくるのは「スマホでおふろ」です。要するにスマホをリモコンにして出先からでもお湯はりなど出…

エコキュートを選んでみる(1)

再度の建築計画凍結で当面やることもなくなりましたが、完全に終わったわけでもありませんし、「つもり住設選定」をやってみることにしました。凍結前に仮決めした住設としてはIHコンロと食洗機がありますが、今回は手始めにエコキュートをどうするか考察し…

家による光熱費の違い(第二弾)-後編-

-中編から続く- 7.エネルギー源毎の使用比率 前回は総使用エネルギー使用量を算出してみましたが、もう少し細かく、エネルギー源別の集計をしてみました。電気、ガス、灯油の比率を見てみようというわけです。 ただ、B市の家はガス比重が高すぎて一般的…

家による光熱費の違い(第二弾)-中編-

-前編から続く- 5.総使用エネルギー量 ガス使用量の集計では体積[m3]ではなくエネルギー[MJ]に換算して比較しました。 同様に、電気や灯油を含めて、全てをエネルギー量に換算したらどんな感じになるかを調べてみました。 電気は、1[kWh]=3.6[MJ]の換算…

家による光熱費の違い(第二弾)-前編-

以前、家による光熱費の違いを集計しました(下記)。 あれから5年。当時はC市のデータは1年分のみでしたが、その後追加1年分のデータが増えました。更にその後にC市の中でもう1回の引っ越しをしていますので、そのデータも増えました。これらを追加して、改…

オフグリッド住宅

随分前に、電力系統に接続しない電力完全自給自足の家を作ってみたい、てなことを書いたのですが、これを既にやっている事例を見つけました。電力系統に接続しないことをオフグリッドといいます。日本経済新聞のこちらの記事です(有料記事ですが、無料登録…

スマートパワーステーション100% Editionに対する考察-後編-

-前編から続く- 3.蓄電池容量の妥当性について 次に蓄電池容量の妥当性を考察します。消費電力は前回試算した最も厳しい条件を置きます。月当たりの消費電力量770kWhです。これを30日で割った25.7kWhが(最も消費電力量が多い1月における)1日当たりの消…

スマートパワーステーション100% Editionに対する考察-前編-

今回はセキスイハイムのスマートパワーステーション100% Editionに関する考察をします。 1.年間消費電力量について セキスイハイムでは、このモデルケースでの年間消費電力量を6,000kWhと想定しているそうです。私が歴代の住まいでの年間消費電力量を集計…

セキスイハイムの電力自給自足の家

以前、完全自家発電の家にしたいという話を書きましたが、それをセキスイハイムが作ったようです。その名もスマートパワーステーション100% Edition。紹介記事はこちら。世間的には「消費した電力よりも発電した電力の方が同じか多い」という条件を満たせば…

エコキュートは元が取れるか?

先日、エネファームは経済的に成り立たないことを試算し、エネファームにメリットは無いと結論づけました(これとこれ)。 今回は同様の計算をエコキュートでやってみました。 1.計算の前提 エネファームの時と同様の前提で計算します。資源エネルギー庁の…

さすがのオーブルデザイン

エアコンでの除湿は難しいという話を書きましたが、このあたりの話を踏まえて効果的に空調機を使うためには、エアコンの原理を理解した上で、適切な機種選定をし、しかも適切な使い方をせねばなりません。 それをやっている事例を見つけました。以前紹介した…

燃料電池という技術は無意味ではない

先日、エネファームにメリットはほぼ無いという記事を書きました。この点について補足を1つ。 その前に書いた記事の末尾で触れたのですが、私は燃料電池という技術自体を否定しているわけではありません。むしろ大きな意義を感じています。特に、天然ガス発…

エネファームにメリットはほぼ無い-後編-

-前編から続く- 前回、エネファームを導入した場合のコスト的及びエネルギー的収支をラフに計算しました。その際、効果金額の算出に重要な間違いがあるのを意図的に無視していると書きました。今回はそのあたりの説明を中心に、「エネファームは苦しい立場…

エネファームにメリットはほぼ無い-前編-

前回、エネファームの効果を一般家庭のエネルギー消費をモデルに計算してみたいと書きましたので、それをやってみました。 給湯器にエコジョーズを使い、電気は電力会社から全部購入するという最も一般的なケースに対し、エネファームなどの家庭用発電機を使…

エネファーム再考

以前、エネファームについて書いてから5年。その後、コメント欄に反論を頂いてから4年。 時間が経ち、技術開発も進み、今時点での自分の考えを再度まとめてみます。 1.エネファームは、「捨てているエネルギーで発電する機械」ではない 以前の記事にTakeke…

家による光熱費の違い-後編-

-前編から続く- 5.光熱費は? 電気、ガス、灯油の使用量は前回まとめました。 で、金額はどうだったのか? それが下記です。 これだけ見ると、オール電化の勝利!という感じです。 A市の家(プロパン併用)が年間20~22万円、B市の家(都市ガス;ガス依…

家による光熱費の違い-前編-

ここ数年で、二度の引っ越しを経て、都合3つの町、3つの家に住むという貴重な経験をしました。 それぞれ異なる特徴の家だったので、折角ですから光熱費の比較をしてみました。 1.それぞれの家の特徴 A市での家 電気とプロパンガス併用の住宅。アルミサッ…

蓄電池が随分安くなってきた

以前、大容量の太陽光発電と蓄電池を併用して、系統連携しない完全独立型の自家発電について書きました。もう4年半前のことになります。去年も同じ様なことを書きました。 今回はその話の続き。 1.蓄電池そのものはかなり安くなった 4年半前に書いた当時は…

地中熱の採用事例が増えている‥‥のか?

先月の記事ですが、東日本大震災以降、地中熱の採用事例が増えているという記事を見つけました。こちらです。 この記事によると、「震災が発生した2011年から設置件数が急激に伸びている」とのことです。確かに1年当たりの設置数が2011年以降200件を超えてい…

コロナの地中熱利用技術の進展

以前書きましたが、コロナは地中熱利用のヒートポンプを販売しています。それについて追加情報を入手しました。 1.ハイブリッド地中熱システムのGeoSIS HYBRID これは2014年3月に発表済みのものです。発売は同9月から。 地中熱ヒートポンプについてはこち…