自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

設備関係

タカラスタンダードのショールーム見学-中編-

-前編から続く- 4.シンク下に配置できる食洗機 今回最も勉強になったのがこの点です。 タカラはシンク下に食洗機を設置できる唯一のキッチンなのだそうですが、この説明を聞いて初めて、日本で何故食洗機が普及しないのかが理解できた気がします。 (1…

タカラスタンダードのショールーム見学-前編-

メーカーは決めたものの、間取りをどうするかで行き詰まっている中、気分転換も兼ねてキッチンの見学に行きました。 市内に各社のショールームがあるのですが、先ず行ったのはタカラスタンダードです。と言うのも、タマホームのモデルハウスを見学に行ったと…

オフグリッド住宅

随分前に、電力系統に接続しない電力完全自給自足の家を作ってみたい、てなことを書いたのですが、これを既にやっている事例を見つけました。電力系統に接続しないことをオフグリッドといいます。日本経済新聞のこちらの記事です(有料記事ですが、無料登録…

スマートパワーステーション100% Editionに対する考察-後編-

-前編から続く- 3.蓄電池容量の妥当性について 次に蓄電池容量の妥当性を考察します。消費電力は前回試算した最も厳しい条件を置きます。月当たりの消費電力量770kWhです。これを30日で割った25.7kWhが(最も消費電力量が多い1月における)1日当たりの消…

スマートパワーステーション100% Editionに対する考察-前編-

今回はセキスイハイムのスマートパワーステーション100% Editionに関する考察をします。 1.年間消費電力量について セキスイハイムでは、このモデルケースでの年間消費電力量を6,000kWhと想定しているそうです。私が歴代の住まいでの年間消費電力量を集計…

セキスイハイムの電力自給自足の家

以前、完全自家発電の家にしたいという話を書きましたが、それをセキスイハイムが作ったようです。その名もスマートパワーステーション100% Edition。紹介記事はこちら。世間的には「消費した電力よりも発電した電力の方が同じか多い」という条件を満たせば…

エコキュートは元が取れるか?

先日、エネファームは経済的に成り立たないことを試算し、エネファームにメリットは無いと結論づけました(これとこれ)。 今回は同様の計算をエコキュートでやってみました。 1.計算の前提 エネファームの時と同様の前提で計算します。資源エネルギー庁の…

エアコン除湿の難しさ

再熱除湿エアコンは大したことないみたいな話を書きましたが、これは理由を紐解いていくと、そもそもエアコンによる除湿の難しさという話に行き当たります。 1.エアコンでの除湿の仕組み そもそもエアコンで何故除湿が出来るのかというと、空気を冷やして…

再熱除湿エアコンの限界

今の家(借家)に越してきてから約一年半が経ちました。 この家には備え付けの設備としてリビングだけにエアコンが設置済みです。それ以外の部屋には自分でエアコンを付ける必要があるのですが、今回はそこで取り付けたエアコンのお話です。 1.温度を下げ…

燃料電池という技術は無意味ではない

先日、エネファームにメリットはほぼ無いという記事を書きました。この点について補足を1つ。 その前に書いた記事の末尾で触れたのですが、私は燃料電池という技術自体を否定しているわけではありません。むしろ大きな意義を感じています。特に、天然ガス発…

エネファームにメリットはほぼ無い-後編-

-前編から続く- 前回、エネファームを導入した場合のコスト的及びエネルギー的収支をラフに計算しました。その際、効果金額の算出に重要な間違いがあるのを意図的に無視していると書きました。今回はそのあたりの説明を中心に、「エネファームは苦しい立場…

エネファームにメリットはほぼ無い-前編-

前回、エネファームの効果を一般家庭のエネルギー消費をモデルに計算してみたいと書きましたので、それをやってみました。 給湯器にエコジョーズを使い、電気は電力会社から全部購入するという最も一般的なケースに対し、エネファームなどの家庭用発電機を使…

エネファーム再考

以前、エネファームについて書いてから5年。その後、コメント欄に反論を頂いてから4年。 時間が経ち、技術開発も進み、今時点での自分の考えを再度まとめてみます。 1.エネファームは、「捨てているエネルギーで発電する機械」ではない 以前の記事にTakeke…

蓄電池が随分安くなってきた

以前、大容量の太陽光発電と蓄電池を併用して、系統連携しない完全独立型の自家発電について書きました。もう4年半前のことになります。去年も同じ様なことを書きました。 今回はその話の続き。 1.蓄電池そのものはかなり安くなった 4年半前に書いた当時は…

地中熱の採用事例が増えている‥‥のか?

先月の記事ですが、東日本大震災以降、地中熱の採用事例が増えているという記事を見つけました。こちらです。 この記事によると、「震災が発生した2011年から設置件数が急激に伸びている」とのことです。確かに1年当たりの設置数が2011年以降200件を超えてい…

コロナの地中熱利用技術の進展

以前書きましたが、コロナは地中熱利用のヒートポンプを販売しています。それについて追加情報を入手しました。 1.ハイブリッド地中熱システムのGeoSIS HYBRID これは2014年3月に発表済みのものです。発売は同9月から。 地中熱ヒートポンプについてはこち…

IH対応の鍋には要注意

2回目の引っ越しでオール電化の借家に住むことになりました。当然、台所のコンロもIHなので、いくつかの鍋はIH対応のものに買い換える必要が出ました。 このIH対応鍋で失敗しました。 引っ越しでばたばたしている中で取り急ぎフライパンが必要というわけで、…

エコキュートの使い勝手は悪くない

既に書いた通り、二度目の引っ越しで住み始めた借家はオール電化仕様です。当然、給湯はエコキュートです。 今回は、その使い勝手が予想より良かったというお話です。 1.エコウィルは使い勝手が悪かった 一度目の仮住まいではエコウィルという非常に珍しい…

完全自立自家発電

以前、意味は無いけど面白そうだからやってみたいと書いたのが、電力会社と系統連携しない、完全自立型の自家発電システムです。その時は、バッテリーから大電力を取り出したり、大電流で一気に充電したりする場合に必要なインバータが無いのがネックでした…

地中熱利用で小さな進歩が

以前に、地中熱の利用について書いたことがあります。その中でもアクティブ利用型と言われるものについて、ちょっとした進歩を伝えるニュースを目にしました。 内容はこちらです。大手ゼネコンの大林組が発表した、地中熱利用のコストと性能を改善する開発成…

太陽光発電は「有って当たり前の設備」になる-後編-

-前編から続く- 4.系統連系の制約が顕在化するのはもう少し先 発電設備を電力会社の送配電網に接続することを系統連系と言います。以前も書いた通り、電力会社は電圧・周波数を安定化するために、発電量をきわめて精緻にコントロールしています。使われ…

太陽光発電は「有って当たり前の設備」になる-前編-

太陽光発電については数年前に色々書きました(これやこれ)が、私が家を建てられずにいるほんの数年で、状況は大きく変わってしまいました。 世の中には最新状況をうまくまとめたサイトがたくさんあると思いますが、このブログの目的は私自身が自分の考えを…

太陽光発電パネルの性能差

ふと思い立って、太陽光発電パネルの性能差を調べてみました。 だからどうという話ではありませんが、折角なので書いておきます。 1.太陽光発電パネルの性能には2つある 太陽光発電パネルの性能には、変換効率と発電量という2つの視点があります。(耐久性…

暖房便座をもっと低温に

寒くなってきて、我が家でもトイレの便座暖房を入れました。相方が何故か便座カバーを嫌うので、寒くなると便座暖房は欠かせません。 それはそうと、この便座暖房、どうしてあんなに「暖かい」のでしょうか? 私が考えるに、便座暖房の目的は、座ったときに…

ジオパワーシステム

以前、地中熱の利用について書いた際に、ジオパワーシステムについても触れました。その後、ジオパワーシステム社に技術的な問い合わせをしたりして、少し不明点が明らかになったので、今日はそれを書きます。 1.ジオパワーシステムの動作詳細 同社ウェブ…

LED照明ってなかなか良い

新居(借家)で新しく使い始めたのがLED照明器具です。 もともと住んでいた家の照明器具が取り外し困難だったり、新居では(デザインなどの点で)使えそうになかったりしたので、新居での照明器具はほとんど新規に買いました。その中で、思いの外良かったの…

地中熱の利用-後編-

-中編から続く- 7.現存する各種システム 地中熱を利用するシステムは種類が非常に少なく、現実にはほとんど選択の余地がありません。 私が見つけられた範囲で、現存する各種システムの特徴をまとめてみます。(1)ジオパワーシステム 説明図はこちら。 …

地中熱の利用-中編-

-前編から続く- 4.ジオパワーの懸念点 パッシブ方式中でも、ジオパワーについてはもう一つ懸念があります。これは心配しているだけで、実際に問題があるのかどうか、ちゃんと確認していないので分からないという意味です。自宅への採用を本気で考える様…

地中熱の利用-前編-

先日、某TV番組でジオパワーシステムというメーカの特集をやっていました。いわゆる「地中熱」を利用するシステムを開発しているメーカです。 地中熱自体には以前から興味があったのですが、今一つ自分の中で咀嚼できていなかったこと、また、価格面で一般住…

風呂水を洗濯に使う

ちょっと重箱の隅を突くような話。 昨今は、洗濯に風呂の残り湯を使っている人が多いと思います。洗濯機にも風呂水汲み上げ用のポンプが付いているのが当たり前になりました。我が家の洗濯機にもご多分に漏れずポンプが付いており、ほぼ毎日風呂の残り湯を洗…