自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

新木造住宅技術研究協議会-後編-

-前編から続く-

6.で、結局どうよ

新住協の特徴をざっと見てきましたが、結局のところ、私自身はどうするつもりかというと、候補には入れません。
その理由は下記。

(1)グラスウールアレルギー
別にじんましんが出るわけではありませんが、既にあちこちで「グラスウールはカビるぞ」とすり込まれているので、どうもグラスウールは信用できません。いや、濡れ衣なんでしょうけど。
これは私よりも相方が強く言っているので、どうしようもありません。きちんと施工すればグラスウールの方が安くて合理的、というのは分かるんですが、「ものすごく費用が変わるわけでもないのに、わざわざそんな危険を冒す必要なんか無い。安心を買えばいい」と言われると、反論の余地がありません。ごもっとも。

(2)きちんと施工できるかどうかが担保されない
前編でも書きましたが、新住協の考え方を実践した住宅を確実に建ててもらう方法がありません。新住協の会員だったとしても、その理念をきっちり形に出来るかどうかは別問題だからです。
唯一、マスター会員になっている工務店に頼むなら、「新住協方式」の家をきちんと建ててもらえるのでしょうが、生憎、私の居住予定地の近くにマスター会員は居ません。
「運が良ければ新住協の理念に沿った安価で高性能な家が建つ」などという博打が打てない以上、候補には入れられません。

7.アイディア頂き

候補には入れるつもりはないんですが、新住協のウェブサイトで見つけたアイディアを1つ、頂くことにしました。

新住協方式の家では、床下に温水パネル式の暖房機を置き、その暖気を床のがらりから吹き上げさせる方法を採っています。FASの家でやっているのと似ていますが、吹き出し口が窓際の床に配置されている点が異なります。

これにどういう意味があるかは、こちら(2020/04/19注:リンク切れ)を見ると分かります。
厳寒の冬では、如何に高性能なLow-Eペアガラスと言えども、冷気を完全に遮断できません。その結果、薄ら寒い冷気が窓から床に沿って流れてくることになります。
しかし、窓際にがらりを配置し、そこから温風が出ていれば、窓からやってくる冷気は居住空間には届きません。その為、底冷えがする感じを排除することが出来るわけです。
FASの家に体験宿泊したときに、夜中に窓際では冷気が漂ってくる感じがしたと書きましたが、この方法ならその冷気をシャットアウトできます。

このアイディアはFASの家に組み合わせることが可能なはずですから、もしも我が家がFASの家に頼むことになったら、是非そうしましょう。
もっとも、そこまでの工夫が要るほど窓からの寒さが問題になるかどうかは不明です。Ⅳ地域ですしね。

8.まとめ

というわけで、実際のメーカ選定という意味では特に影響無しという結論になった新住協ですが、考え方はいろいろと勉強になりました。

グラスウールも、ちゃんと施工すれば確かに問題なく使えることが分かったこと、また、窓際の温風吹き出しがらりのアイディアは実に参考になりました。

もう十分に勉強した、などと思わずに、いろいろとネットサーフィンしてみるもんですね。