自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

またまた引っ越し-後編-

-中編から続く-

 

持久戦に入ってから2ヶ月以上経過し、2月も後半になりました。
この間、不動産屋には何件かの物件を紹介頂きました。

ある物件は間取りはいいものの、幹線道路に面しているのが気に入らない。
ある物件は間取りも周辺環境もいいものの、会社に近すぎて自動車通勤許可が下りない。
ある物件は会社からやや遠くて、わざわざ引っ越すほどの価値が無い。

といった感じで、どれも「保険物件」には及ばないものばかり。
そんな中、不動産屋から連絡が入りました。「保険物件」のうちの1つに入居者が決まったそうです。これで保険はあと3軒になりました。
しかしあの物件、こんなに入居ペースが遅くていいんでしょうか。年度末に向けてぽんぽん入居が決まって焦らされるかと思っていたのですが、一向に埋まらないので猶予期間が長くて助かります。その分大家さんは焦っているでしょうが。

とは言え、我々も3月中に引っ越すとなると、もう待てる限界です。今の住まいも2月中には退去の意思表示をせねばなりません。残念ながら、「保険物件」を上回る条件の物件は見つかりませんでした。
と言うわけで、2月27日(土)に再度「保険物件」を見に出かけました。残っている3軒のうち、どこに入居するかを決めるためです。決めたらその足で不動産屋に出向いて、入居の契約をするつもりです。

現地に着いてみると、保険物件だった内の1つに引っ越し作業をされている方がいらっしゃいました。先日不動産屋から連絡があった「1軒埋まった」はこの方ですね。
さあ我々は何処にと考えていたところで、突然相方が気づきました。「お向かいさん物件」の1つが空いている!!
「保険物件」から道路を挟んだお向かいさんに見つけていた賃貸物件で、ロケーションはもとより、間取りも(多分)使い易く、全ての条件を満たした完璧な物件だけど全戸入居済みなのでどうしようもなかった物件の1つが、明らかに空き家になっています。何故? 退去予定は無いと聞いていたのに。

慌てて不動産屋に電話し、ここに入居したいから現況を確認して欲しい、また今日早速内覧したいと依頼しました。数十分後の折り返し電話によると、

  • 確かに空きが1つ出たようだが、管理会社が倒産していて詳細が分からない。退去情報が出てこなかったのも、その為のようだ。
  • 大家さんの連絡先も分からない。つてをたどるので、暫く時間が欲しい。
  • そんな状況なので、今日の内覧も難しそう。
すっかり諦めていたところに突然降って湧いた僥倖ですが、今まで見つからなかっただけのことはある「訳あり」ぶりです。本当にここに入居できるのか、期待と不安が入り交じります。これで「残念ながら入居はできません」となったら、落差の大きさに寝込んでしまうかも知れません。
 
更に2時間ほどして、不動産屋から再度連絡がありました。今日、内覧できるとのこと。おお、大きな一歩。これは期待できそうです。
内覧させてもらい、各部屋の詳細寸法を測って、使い勝手に問題ないことを確認します。まあ、細かくは色々あるでしょうが、大きく気になるところはありません。期待通り、全ての条件を満たす完璧な物件です。
となると、後はちゃんと入居できるかどうかです。
不動産屋の説明では、これまでの管理会社が倒産後、大家さんは次の管理会社を何処にするかなど、未だ決めていないそう。それが決まらなければ家賃も決まらず、直ぐに入居できるかどうか分かりません。最悪、引っ越しが4月にずれ込むことも覚悟する必要がありそう。小学校は転居することが確定してさえいれば、一時的に学区外から通うこともできると予め市役所で確認済みなので、手間はかかりますが何とかなります。ここまでくると、「保険物件」に入る気はさらさら無くなっています。どうしてもこっちに入りたい。
とは言え、3月中に入居できるか4月になるかで、今後の予定は大違いです。引っ越しが3月なら2月中に(つまり明後日までに)現住居の退去連絡をせねばなりません。さあ、間に合うのか?
 
不動産屋にはこのあたりの事情をよく話して理解頂き、明後日(2/29)までには家賃含めた条件を連絡してもらえるように頼んでその日は終えました。それにしても、今年が閏年で良かった。月曜日が3/1だったら間に合いませんでした。月曜日が未だ2月だからこそ何とかつながる可能性があります。
 
そして、期待と不安の中、2日が過ぎました。
 
月曜日、不動産屋から電話があり、3月中には確実に入居できることを確認。家賃や敷金・礼金などの契約条件も確定されました。その場で条件を了承し、入居の意思を伝えてこれで入居できることが事実上確定。やっと肩の荷が下りました。
電話を切ったら直ぐに現住居の管理会社に電話し、3月一杯で退去することを伝えました。
 
ここまで来ればあとは事務手続きだけです。申込書の記入から契約書の作成・署名、契約金の入金などをばたばたと済ませ、並行して引っ越し業者を手配して段取りを付けます。
結果、2週間後には新居に引っ越しが終わるという、突貫工事が完了しました。
 

 
それにしても、今回はあまりにも劇的な成り行きでした。何という幸運。ぎりぎりまで待った甲斐がありました。しかも、現地にたまたま行ったからこそお気に入り物件が空いていることに気づけたわけで、普通だったら分からないまま「保険物件」の方に入居していたところです。
こんなところでこんなに運を使って良かったのかどうかは分かりませんが、まあ、いいことにしておきましょう。
そんなわけで、勤め先から近くなった新居での生活がスタートしました。通勤時間も短くなり、実に快適です。
あー、引っ越して良かった。