自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

オフグリッド住宅

随分前に、電力系統に接続しない電力完全自給自足の家を作ってみたい、てなことを書いたのですが、これを既にやっている事例を見つけました。電力系統に接続しないことをオフグリッドといいます。
日本経済新聞こちらの記事です(有料記事ですが、無料登録すると月に3本くらい有料記事が読めたはずです)。

紹介されているのは千葉県銚子市工務店勤務の方のご自宅。4kWの太陽光発電と、25kWhの蓄電システムで電気を完全に賄い、電力会社とは全く接続されていないそうです。
はて、たった4kWで足りるんだっけ? と訝しんだのですが、記事を良く読んで納得。このご家庭はガス併用のため、電気の使用量がそんなに多くないようです。ご飯も電気炊飯器ではなく鍋で炊いているとのこと。
とは言え、記事を読む限りでは、給湯は電気のようです(エコキュートでしょうね)。勿論、給湯器は昼間に稼働します。
断熱はかなりきちんとやっているそうで、6畳用エアコン1台で家全体を空調しているそうです。そういう大前提があってこそ、こういう取り組みが可能になるわけです。でなければ、いくらガス併用といっても、4kWではとても足りないでしょう。

原発事故がきっかけで「電気があるのは当たり前ではない」と実感してこんなことを始めたとのことです。ガスはプロパンでしょうかね。であれば災害には比較的強いので、災害対策としてはなかなかのレベルだと思います。
私はオール電化でやってみたかったので形態こそ違いますが、こういうことにチャレンジするのは面白いだろうなぁと、ちょっと羨ましいです。
初期費用は230万円で、30年で元が取れる予定とのこと。強烈に安いですが、蓄電池の種類は何でしょうかね。

また、この記事をきっかけにちょっと検索してみたところ、オフグリッド住宅の販売を始めたという記事も見つかりました。これも日本経済新聞こちらの記事です。
メーカはインリー・グリーンエナジーという中国の太陽光発電パネルのメーカです(その日本法人がやっている)。
6.5kWの太陽光発電パネルと12kWhの蓄電池のシステムで、初期費用500万円也。更に電気自動車を購入すれば、そのバッテリーも連結して使える仕様のようです。

どの程度実用になるものなのか分かりませんし、何より初期費用500万円は高すぎますが、そういうのが商品としてメーカから発売されるご時世になったという点では感慨深いものがあります。
こういうのが当たり前になる日は、そう遠くはないかも知れません。