土地を探す－前編－

家を建てるには先ず土地が必要です。今住んでいるのは二度の転勤の結果行き着いた街で、過去には縁もゆかりもありませんでした。従って、ゼロから土地を探さねばなりません。

2年前にわざわざ子供の学区を変えるために引っ越したくらいなので、家を建てるにしても今の学区の中にするのが条件です。
今の家（借家）は駅からは車で10分くらい。地方都市では珍しくもない、車で生活することが大前提になっている地域です。
土地の歴史は知りませんが、どうやら一昔前（20年前くらい？）までは田んぼや畑ばかりだったところらしく、そこを区画割りして徐々に住宅が増えていった地域のようです。今ではむしろ家の方が多くなり、住宅と住宅の間に、所々畑が残っているといった印象。2年前の引っ越しの時にも不動産屋に言われましたが、「人気の校区」だそうです。
そんな地域での土地探しです。

人気の校区とは言え、売地はそこそこ出ています。家の近所を散歩するだけで何箇所か見つけられます。ほとんどが畑を造成して宅地にしたところで、「相続税の支払いで手放さざるを得なくなったのかな」などと考えてしまいます。余計なお世話ですが。

ただ、残念なことに、いいなと思える土地はなかなかありません。
以前住んでいた街で土地探しをしていたときには300坪くらい欲しいとかほざいいていましたが、さすがにそれは撤回です。何しろ「人気の校区」ですから、そんなだだっ広い土地は売りに出ませんし、たとえ売られていてもとても買える値段ではありません。300坪時代とは坪単価が10倍違います。
実際に近所で宅地として分譲されているのは、広くても50坪程度の区画がほとんどです。売り易くするためにはどうしてもそういう区画割になりますよね。それは分かります。ただ、もうちょっと欲しい。広めの土地にやや大きめの家を建てたいのです。

60坪という広めの区画で分譲されているところもあったのですが、残念ながら建築条件付きです。パワービルダーと言うんでしょうか、地元の大手工務店（従業員100人くらい）が分譲しています。
ここのウェブサイトを見ましたが、私には合わない雰囲気。UＡ値などには触れずに遮熱材を重点的にアピール。気密性については何も言及がありません。ここで建てるのは無しです。
しかも建築条件付きの割には全く安くなく、仮に建築条件を外して売ってくれたとしても、相当に割高になってしまうでしょう。

そんな中、ここは悪くないなと思える売地を見つけました。

 

－後編に続く－