日本ハウスHDのモデルハウス見学
住宅展示場で何となく気になったモデルハウスにふらっと入ってみました。2階建てですが平屋っぽく見える(あまり大きく見えない)外観が好印象。
日本ハウスHD(ホールディングス)です。大手住宅メーカーっぽい社名ですが、寡聞にして訊いたことがありません。話を伺うと、旧社名は東日本ハウスとのこと。それなら聞いたことあります。モデルハウスを訪問したことはありませんでしたが。
特徴はと言うと、驚くほどの檜推しです。
- 檜は住宅に最適な素材です。
- 檜の大黒柱の家を建てましょう。
- 檜からはフィトンチッドという物質がでていて癒やされます。
などなど。
いや、私も檜は好きなのでそれはいいんですけど、耐震性とか断熱性とか、そう言う話をまるですっ飛ばして檜推しというのはちょっと順序が違うような気がします。工務店の広告ではこういうのをよく見ますが、大手の住宅メーカでは初めてです。ちょっとびっくり。
耐震性や断熱性はちゃんとやって当たり前だから、わざわざ強調していないのかとも思いました。が、どうも違うようです。2冊頂いたカタログのうち、一方は全26ページが丸々檜推しの説明になっています。他のことには全く触れていません。日本ハウスHDが如何に檜にこだわっているかがビンビン伝わってきます。
もう1冊の方も、全22ページの内12ページ以上がやっぱり檜推しに割かれています。
耐震性や断熱性に関する記述は何処かなとカタログをめくっていくと、最後の見開きにやっと説明があります。
耐震性に関しては、「グッドストロング工法で耐震等級3の地震に強い家を作ります」というあっさりした説明だけで、グッドストロング工法がどんな工法なのかの説明はありません。制震パネルを使うとは書いてありますが、そこまで。結局良く分かりません。
それでも「耐震等級3」と書いてあるだけマシかも知れません。断熱性に関しては更にあっさりした説明になっていて、
「高断熱高気密:限りある資源を効率良く使い、快適で経済性の高い高性能住宅を作ります。」
だけです。この説明文は要約ではありません。カタログの文章を丸写ししたのにこの少なさです。清々しいくらい、檜以外には興味が無いと言った雰囲気です。
檜は好きなんですけど、さすがにこれは私達の期待するのとは違うという結論になりました。候補には入れられません。