自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

財形住宅金融は頼りになる

ローンの検討にあたり、りそながまるで頼りにならなかったので、他を当たることにしました。
次は財形住宅金融株式会社です。初耳ですが、ここは職場の同僚から聞きました。
調べてみると、ウェブサイトには、

私たち財形住宅金融(財住金)は、出資会社の従業員の皆様を対象に、「財形住宅融資」を中心とした福利厚生サービスを提供する厚生労働大臣登録の「福利厚生会社」です。

とあります。ここの融資は誰でも使えるわけではなく、自分の勤め先の企業(又は中小企業組合)が財住金に出資または提携している人に限って使える様です。教えてくれた同僚が財住金のことを「サラリーマンの特権」とか、良く分からないことを言っていましたが、なるほどこう言うことですか。私の勤め先は出資企業リストに名前があるのでその点はOKのようです。
細かい条件などは判りませんが、金利は低めのようです。(他社を細かく調べたわけではないですし、手数料なども考慮しないとトータルで安いかどうかは言えませんが。)

偶然にも、調べた翌週に近くの市で相談会の開催予定が有ったので、早速申し込んで話を伺いました。かいつまんで言うとこんな感じです。

  • 財住金は株主企業の従業員だけを対象に融資業務を行っている。株主になって頂いている起業は大手が中心なので、融資対象の方々は言わば「貸し付けリスクが低い」方々である。その為、金利を低めに設定できる。
  • 融資の商品は基本的に2種類しかない。1つめは「財形住宅融資」で、財形貯蓄をしている人が利用できる。変動金利型で、金利は年4回(4, 7, 10, 1月)改定されるが、申込時の金利が5年間適用される。5年後にその時点の金利に切り替わり、その金利が次の5年間続く。以下5年単位で繰り返しとなる。中小企業の従業員又は18歳以下の子供が居る人は、最初の5年間に限り、金利が0.2%優遇される。
  • もう1つの商品は「フラット35エース(S)」で、こちらは全期間固定型。普通のフラット35よりも金利を低めにできるのが財住金の特徴。末尾にSが付くのは建てる住宅の性能が高い場合に当初10年間(又は5年間)の金利が優遇されるもので、この点は一般のフラット35と同じ。
  • 変動金利の「財形住宅融資」と固定金利の「フラット35エース(S)」を組み合わせて借りることも可能。

ラインナップがシンプルなのは初心者には理解が容易で有り難いです。選択の余地が少ないとも言えますが。
私には18歳以下の子供が居るので「財形住宅融資」の優遇金利も適用されます。有り難い。
で、今回の肝心な部分を質問しました。

Q 土地購入(支払い)のタイミングと融資実行のタイミングが逆ざやになりそうだが、解決方法はあるか?

最初の申し込み時点で土地の代金も含めた金額で申し込んで貰えれば、融資実行前に自己資金で土地代金を支払っても問題ない。後から土地代金を含めた融資が行える。(2018/06/05注:後日確認したところによると、2年以内に取得した土地なら融資対象に含められるとのこと。)

Q 仮審査時に必要な見積もりの精度は? また、収入証明など見積もり以外に必要な書類は?

仮審査時は見積書は不要。自己申告の金額を記入するだけ。郵送で仮審査を申し込む場合は源泉徴収票が必要だが、Webの場合はそれすら不要。自己申告で金額を入力するだけ。

Q 本審査時には正式な見積もりが必要と思うが、審査申し込み後のプラン変更はどの程度許容されるか?

金額さえ申込金額を超えなければ、プラン変更もハウスメーカ変更も差し支えない。変更で金額が上がることもあるだろうから、大きめの金額で申し込むのがお薦め。本審査で申し込む金額は「最大融資可能枠」であり、審査が通ったからと言ってその全額を借りなければならないわけではない。

Q 住宅ローン減税の条件である「10年以上のローン」とは、「その時点のローン残期間」のことか?

違う。適用になるかどうかはローンの全期間が10年以上かどうかであって、残期間は無関係。例えば15年のローンを組んだら、6年目からはローンの残期間が10年を下回るが、住宅ローン減税の適用はローン開始から10年目まで続く。

Q 夫婦でそれぞれ借りる場合、「財形住宅融資」の当初5年間金利優遇は子供の扶養者だけに適用か?

子供を扶養している側の親だけでなく、両親共に優遇金利が適用される。

審査に関しては何というか、ユルすぎて「ホンマかいな」と言いたくなるほどです。仮審査に見積もりはおろか、源泉徴収票すら不要で大丈夫なのかと心配になりましたが、要するに「嘘ついて仮審査を通しても、後で困るのは申込者自身であって、私達財住金は困りません」という事なのでしょう。言わば究極の自己責任です。

担当の方がこちらの質問に丁寧に答えて頂けるのも好印象です。面倒くさい感丸出しだったりそなの対応とは好対照です。

大手ハウスメーカで建てる場合は条件が有利な提携ローンなどあるでしょうから、そちらも検討するとして、オーブルデザインに頼む場合は財住金で決まりです。(いや、相手の都合もあるので我々の一存で決められるものではありませんが。)
早速仮審査を申し込んでみることにしましょう。