自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

オーブルデザインの大野町の家見学

オーブルデザインの大野町の家見学会に参加し、キッチンを見せて頂きました(前編後編)。
最大の目的は造作キッチンを見ることだったのですが、折角遠路はるばる出向きましたので、勿論キッチン以外も一通り見せて頂きました。以前に、建築中の緑の家を何軒か拝見しています ので、それと重複する点やオーブルデザインのブログに既に書いてあることは割愛し、今回新たに気づいた点や教わった点をいくつか備忘録として残しておきます。
 
Aグレードの床下は十分歩ける
以前の訪問時に床下を見せて頂いたのは関屋の家で、基礎高さがBグレード仕様だったので床下空間の高さはやや低く、歩き回るには少々難儀しました。勿論、一般的な家に比べると圧倒的な高さですし匍匐前進は不要です。しかし、常にしゃがんでいないといけません。歩くときも、いわゆる「ヤンキー座り」の姿勢のまま動き回る感じになります。ここを普段使いの床下収納に使うのはちょっとイメージできません。年に数回、床下掃除や、衣替えの為の衣服の入れ替えに下りるのがせいぜいと感じました。
 
一方、今回の大野町の家は基礎がAグレードで、床下空間は天井高が140cm弱あります。Bグレードとは20cm程の違いですが、この差が実に大きい。
こちらは前屈みの姿勢で歩き回れます。「屈んで歩く」と、「しゃがんで歩く」の違い。この違いは想像していたよりも遙かに大きい。これなら普段使いの収納として十分に使えます。毎日下りるのも楽勝です、は言いすぎかな。でもそんなに苦にはならないと思います。
 
実際にお住まいの方は更に工夫されているらしく、オーブルの浅間さんによると、「キャスター付きの椅子を持ち込んで、それに座ったまま移動されているみたいです」とのこと。なるほど、やってみればいろいろアイディアは出るもんですね。
 
ドアは標準で2種類
オーブルデザインの標準のドアは2種類あるそうです。
1つは表面が白塗装のもので、中空になっています。安っぽい感じですが、AEPの壁と同じに見えるので、ドアがあることを感じさせたくない場合には好適。それと、軽いので大きなドアにしたい場合にはお薦めとのことです。
 
もう1つは集成材のドア。集成材とは言え中まで木が詰まっていますので、扉1枚でずっしりとした重みがあります。この為、大きなサイズのドア(天井まで高さのあるハイトドアなど)には向かないそうです。特に引き戸の場合は動かすときに重さを感じ易いので要注意とのこと。
高そうですが、価格は白塗装のものとほぼ同じだそうです。であれば私は集成材が好みですが、使い勝手は確かに注意した方が良さそうです。
 
ドアクローザーは無しがお薦め
緑の家では引き戸にドアクローザーは付けないことをお薦めしているそうです。
クローザーとは、システムキッチンの引き出しなどで一般的ですが、乱暴に閉めたとき、最後にゆっくり確実に引き込まれて閉まる機能のことです。
と言うのも、クローザーを付けると、その分、ドアを開けるときの最初の数cmの動きが重くなるからだそう。
じゃあ、とドアクローザーを付けないと、ドアを乱暴に閉めたとき、勢いでドアが跳ね返って数cm開いてしまうそうです。子供のときに親に、「開いてるじゃないか。ちゃんと閉めなさい」と叱られたアレです。特に重さのある集成材のドアだと、これがより強く起こります。なのでクローザ有りも無しも一長一短。それも含めてどちらが良いかを決めねばなりません。
そう考えたとき、白塗装ドアの使い勝手がクローズアップされてくるようです。軽いだけに、クローザー無しでもそんなに強くは跳ね返りませんので(重いドアは勢いが止まり難く、強く跳ね返る)。
 
吊り戸は3枚戸が出来ない
我が家は内部の建具は基本的には引き戸の予定です。開き戸にするのはトイレのドアなど、一部のみ。
リビングと隣接する和室を仕切るのも勿論引き戸で、普段は全解放しておけばリビングをより広く感じられるハズです。その際、出来ればこの戸は吊り戸にしたい。敷居が無ければ、より空間の一体感が出るからです。
 
しかし今回話を伺って、ここは吊り戸にはできないと判明しました。3枚戸だからです。
何故3枚戸だと吊り戸に出来ないかと言うと、吊り戸の特殊性に関係しています。
 
イメージ 1
 
吊り戸は単に吊るだけ(上左の図)だと、押したときにぷらぷらしてしまいます(上中央の図)。
これではいけないので、床にピンを立てておき、そのピンを吊り戸底面に設けた溝に嵌めることで、押してもぷらぷらしないようにするわけです(上右の図)。これが吊り戸の基本形です。
 
そうなると、必然的に吊り戸の可動範囲には制約が出ます。ピンが戸の溝から外れない範囲でしか動かせなくなります。それ以上動かすと、ピンが溝から外れてしまってピンの役目を果たさなくなります。しかも、裸のピンが床から生えていることになり、危なくて仕方ありません。
 
3枚戸は、扉の幅を大きく超えた範囲で動かせないと意味が無いので、吊り戸には出来ないことになります。
残念ですが、これはさすがに致し方ありません。
 
調理場の床にはオイル塗装する
相方が気にしていたのがキッチン周りの床です。どうしても油や水の飛びはねはゼロには出来ません。調理したものを落としたりこぼしたりすることも有るかも知れません。その時、無垢の床がどうなってしまうのか、と。
 
これに対するオーブルデザインの回答は、「その心配がある部分には初めからオイルを塗って撥水性を持たせる」でした。基本は無塗装の一方で、使い勝手に関係する部分は臨機応変に対応しているようです。
実際に、無塗装の部分とオイル塗装の部分に水を垂らして見せてくれましたが、オイル塗装の箇所では確かに水が染み込みません。「5分くらい放っておいても、そんなに酷いことにはなりません」とのこと。
 
これならそんなに神経質にならなくても問題無さそうです。
 

今回再度話を伺って、段々と細部も含めてイメージが出来るようになってきました。これで十分とは全然思いませんが、また大きく前進できた気がします。
そろそろプランを確定したいところです。キッチンをどうするかも含めて、いよいよ追い込みといったところです。