自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

エアコン修理-2回目-

エアコンの2回目の修理です。
今回は日立のサービスの方です。四方弁自体が壊れていることが判明したので、その交換作業になるはずです。

お見えになったサービスの方に伺うと、何と冷媒配管の溶接作業が必要になる修理だそうです。四方弁は冷媒の流路を切り替える弁ですから、それを取り替える以上、冷媒を一度全部抜かないといけないことは理解していましたが、配管の溶接まで必要だとは。
作業全体の流れは、
  1. 分解
  2. 冷媒(ガス)回収
  3. 四方弁交換 ←ここで溶接作業が必要
  4. 冷媒再充填
  5. 組立
と言う手順です。

先ず、室外機を分解します。ほぼ完全にばらされ、コンプレッサーまでむき出しになりました。
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次に冷媒を回収します。奥に見えるのが回収ポンプ。回収した冷媒は手前のボンベに入ります。
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冷媒の回収が終わったら、いよいよ四方弁の交換です。取り外された古い四方弁がこちら。
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四方弁からは4本の冷媒配管が延びています。工具で切断して取り外したので配管の断面はゆがんでいます。
 
そしてこちらが新しい四方弁。こいつから延びる配管の一部には、溶接のための端部加工が既にしてあります。
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端部加工された配管の拡大が下記。配管がちょっと太くなっていて、掃除機のパイプの接続部みたいになっています。これをつなぐ相手の配管に嵌めてから溶接します。右の方に、そうやって溶接された部分が見えます。
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この後、残りの配管の接続部にも同じ加工を施していました。特殊な専用工具でグリグリやって、配管を少し広げるのですね。

溶接バーナーです。これで溶接箇所を加熱します。ボンベ式になっていて、現場作業が楽です。
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溶接する前に、配管の不要な部分を外します。左は外すために加熱しているところ、右は外れたところ。
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きれいに外れると言うことは、これはろう付けですね。半田付けの親戚みたいなものです。

本体側と四方弁側のそれぞれが準備できたら、配管を嵌めます。下記は未だ嵌めただけで溶接はこれからです。黄色で丸を付けた4カ所を溶接します。
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こんな風に溶接します。
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4箇所とも溶接が完了したら、配管内の空気を真空ポンプで抜きます。この後冷媒(ガス)を充填する際に冷媒に空気が混じらない様にするためです。下記は動作中の真空ポンプ。
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配管の空気抜き中に室外機を組み立てます。ほぼ組み上がり、空気抜きも終わったら冷媒の充填です。
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段ボール箱には冷媒のボンベが入っています。最初に抜いた冷媒を使うのではなく、新しい冷媒です。古いのは回収時に空気などの不純物が混じってしまうから使わないんでしょうね。
ボンベは秤に乗っていて、どのくらい重さが減ったかで、どれくらい冷媒を充填したかを見ています。

1.55kgの冷媒が入りました。充填開始前にゼロにしてあるので、マイナス1.55kgと表示されています。
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これでエアコンが動く様になります。電源を入れ、冷房で動かして冷気が出ているのを確認したら、室外機の外装パネルなどを組み付けて作業は完了。全工程2時間くらいの作業でした。

その後、負荷が高いドライ(再熱除湿)運転をさせていますが、快調に動いています。停まる気配もありません。
最初の不調から3週間。長かったですが、これでようやく安心して本格的な夏を迎えられます。



‥‥と思ったのですが、室内機からも水漏れが再び始まりました。
フィルターの掃除の後、徐々に症状が改善し完全に直ったと思ったのですが、どうも勘違いだった模様。単に、冷えなくなったから水漏れも無くなっただけだったのでしょう。よく冷える様になった今、これまで以上に元気良く水がしたたり落ちる様になりました。
またエディオンのサービスに来てもらうとしましょう。

とは言え、室内を快適な状態に保てる様になっただけでも大変有り難い。文明の利器万歳!ですね。