自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

食洗機の選定-前編-

幅240cmのキッチンにも幅60cmのフロントオープン型食洗機が入れられる目処が立ったので(正確には確定していませんが)、食洗機の選定をしてみます。

国内メーカは幅60cmのフロントオープン型食洗機を製造していないので、候補は海外メーカ製に限られます。
グーグル先生に訊いて確認した限り、日本で販売されているメーカは下記の5社でした(個人輸入は除外)。

Miele(ミーレ)
GAGGENAU(ガゲナウ)
ASKO(アスコ)
AEG(アーエーゲー)

それぞれの特徴や価格を調べてみました。とは言え、食洗機のために遙か遠方のショールームに出向くつもりはありませんので、各社のウェブ・サイトでカタログスペックを調べる程度です。(家そのもののためなら 新潟まで行きますけどね。 北海道まで行ったこともあったっけな。)

Miele(ミーレ)

日本で「海外メーカの食洗機」と言えばここではないでしょうか。知名度は一番と思います。カタログをざっと見た印象は、そつが無い感じ。
例えば海外食洗機の弱点の1つが「乾きが悪い」ですが、乾燥工程になるとドアを自動で少し開け、蒸気を逃がして乾燥しやすくする機能(オートオープン乾燥)はMieleが本家だそうです。ご自慢のこの機能は全機種に装備。他にもカトラリートレイが使い易いとか(良く分かりませんが)、カゴの中の可動ピンは色が違えてあって分かり易いとか、細かい工夫が色々と。まあ、他社も似た様な工夫はやっているんじゃないかと思いますが。
また、本体高さ810mm以下の唯一の海外メーカです。なのでカウンター高さ85cmのキッチンに入れられます。我が家の場合は造作キッチンで86cmに出来るので、特段の利点ではありませんが。

最大の特徴はラインナップの豊富さかも知れません。2019年8月現在、幅60cm品だけで13機種(前面パネルの違いや色違いも含む)もあります。機能で分類すると以下の5種類になる様です。

G6620(¥334,800~¥367,200)
最小限の機能しか無い素うどんみたいな機種。まあ、普通に使うには十分でしょう。

G6722/G6762(¥394,200~¥437,400)
G6620に対し、ディスプレイが文字表示(日本語可らしい)になり、タイマー機能が付き、運転音が小さくなったのが違いのようです。機能アップはほんのちょっとで如何にも中途半端。このモデル要ります?

G6824(¥440,640~¥473,040)
G6722/G6762に対し、高温すすぎ機能(消毒&乾燥促進)が増えます。他には、庫内灯が付き、食器を入れるカゴが使い易い模様。この機能でG6722/G6762の値段でもいい様な気が。他メーカのモデルと比較するなら、機能が近いのはこの機種のようですし。

G6924(¥615,600)
G6824に対し、ドアがオートクローズになります。多分、手でドアを閉めると最後の10cmくらいを勝手に引き込んで閉めてくれる機能のことでしょう。他社では見ない独自機能です。また、洗浄プログラムが2つ増えます。デンプン汚れモードと、ビールジョッキモードの2つ。
オートクローズ機能、高すぎじゃないですか。

G6994(¥702,000)
G6924に対し、ドアをノックすると開くという機能が付きます。これも他社では見ない独自機能ですが、価格はもうコメントする気がしません。

上位の2モデル(特に最上位機)はMieleならではの機能なので、「その機能に惚れた」となればMieleご指名になります(値段はとてつもないですが)。それ以外の機種は積極的に選ぶ感じではないですね。ダメとは言いませんが、「それじゃなきゃダメ」感は無いよね、という意味で。

GAGGENAU(ガゲナウ)

これもドイツのメーカ。私は今回初めて知りましたが、ネットで検索した限りだと、Mieleの次くらいに有名のようで、ここを選ぶ人の多くはデザインに惚れ込むのだそうです。
60cmの機種は以下の2機種。
DI 250 460(¥468,000)
DI 250 461(¥488,000)

両者の違いはゼオライトテクノロジーという、乾き易くする機能の有無だけです。Mieleのオートオープン乾燥機能に相当する機能は無く、代わりにゼオライトテクノロジーが付いている、という感じでしょうか。ゼオライトテクノロジーについてはこちらの記事が分かり易いです。これを読む限り、劇的に凄いわけではないようです(オートオープン乾燥も似た様なものという気がします)。
機能的にはMieleのG6824と同じくらいで、価格も同じくらいですね。
ショールームに行った方のブログを見つけました。最下段がレールになっているのは良さげですね。

スウェーデンのメーカだそうです。60cmの機種は全部で3機種。
DFI644   (¥298,000)
DFI655   (¥398,000)
D5556XXL(¥478,000)

他社にない独自機能としては、フィルター部を洗浄する機能と、ボトル専用スプレーノズルが全機種共通の特長です。
最上位機種のD5556XXLにはヒーター乾燥機能が付いています。乾燥機能が弱いと言われる海外食洗機の中で、ヒーター乾燥機能がある唯一のモデルです。価格的にも機能的にも、MieleのG6824やGAGGENAUのDI 250 461に相当するのはこのモデルでしょう。
但しこのD5556XXLは高さが860mmあるので、カウンター高さが90cmのキッチンにしか入りません。その分、庫内の容量は大きいのですが。なので、私の場合は対象外。

DFI644とDFI655の違いは正直言って理解に苦しみます。違いは、収納カゴのピンが細かく動かせる機能、軽いプラスチック容器などが洗浄中にひっくり返らない様に押さえるクリップ、お椀程度のものまで入れられる深めの中段カゴなど。まあ悪くないんですが、それが10万円の価格差に見合う気がしません。現物を見たら、「これは10万円の価値が有る」と思ってしまう大きな使い勝手の差なのかな?

どうにも製造原価がちらついて、DFI644に比べてDFI655が不当に高いと感じられてしまっていけません。これならDFI644という気がします。DFI644でもMieleのG6824やGAGGENAUのDI 250 460と同程度の機能はある様にカタログでは読み取れます。価格は圧倒的に安価です。

元はドイツメーカでしたが、スウェーデンElectrolux社に買収されて、今はAEGはブランド名としてのみ使われています。60cm幅は実質1機種だけです。
FEE93810PM/FSK93800P(¥298,000)

最大の特徴はコンフォートリフトといって、下段のカゴを上段と同じ高さまで持ち上げて固定できる機能です。
フロントオープン型食洗機の使い勝手で1つ弱点なのが、立った姿勢だと下段のカゴが遠い(床に近い)ことです。しゃがむほどではありませんが、食器をセットしたり取り出したりするときに、その都度少し腰を曲げて屈まねばなりません。私は幸い腰痛持ちではないので、屈むのは特に苦ではないですが、カゴが手元に(高い位置に)あった方が、食器を出し入れする作業は格段に速く楽になるはずです。屈む動作が不要になるこの機能は非常に良いと思うのですが、あちこちのブログなど読んでも、特に高く評価している人は居ないですね。何故だろう?
また、サテライトスプレーアームが複雑な動きをするので、洗浄水が満遍なく当たり、汚れ残りが出難い(気がする)のがもう1つの特長です。
独自機能ではありませんが、Mieleと同様に、乾燥工程に入ったらドアを少し開けて乾燥を促進する機能があります。

概ねMieleのG6824やGAGGENAUのDI 250 460と同程度の機能の様です。価格は圧倒的に安価です。

私にとって、BOSCHと言えば車のTier-1メーカです。電動工具メーカと思っている人も居るかも知れません。食洗機はやや意外です。
特長はゼオライトを使った乾燥促進機能です。この機能はBOSCHが本家でGAGGENAUが真似したとか。
60cm幅は2機種あります。
SMV65N70JP(¥330,000)
SMI69N75JP (¥340,000)

両者の違いはカトラリートレイの有無です。安い方にはカトラリートレイがありません。つまりカトラリートレイは1万円です。そうそう、トレーの値差ってそのくらいが妥当ですよね。ちょっとトレー形状が違うだけで4~5万円も違うMieleや、10万円も違うASKOの値付けは理解に苦しみます。

機能的には概ねMieleのG6824やGAGGENAUのDI 250 460レベルに見えます。そう考えればかなり安価です。



長くなってしまったので、一旦ここまで。
次はどれを選ぶか、特長を踏まえて考えてみます。