自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

食洗機の選定-後編-


海外メーカ製の食洗機について、各社の特徴(カタログスペックレベルですが)から、どのメーカのどの機種が良さそうか検討します。

洗浄力

食洗機の比較選定ですので、洗浄力を重視するのが本来の姿かも知れませんが、私は洗浄力に大差はないだろうと思っています。と言うのも、今使っているパナソニックの卓上型でも十分に綺麗になるからです。たまに汚れが残ることもありますが、そのほとんどは食器の入れ方が悪くて、スプレーからの洗浄水がちゃんと当たっていなかったと思われるケースです。洗浄原理からいっても、各社で大差が付くとは思えません。どんな洗剤を使うかの方が、余程影響が大きいでしょう。
その意味では、食器のカゴへのセットし易さは洗浄力に間接的に効く可能性が高いです。特に和食器は深かったり形が特殊だったりしますから、カゴのピンの高さやピッチが食器に合っていないと適切に食器をセットできません。その結果、洗浄水がちゃんと当たらず、汚れ残りの原因になる心配があります。とは言え、こればっかりはカタログでは全く分かりません。現物を見ないことには。食器との相性もありますから、見ただけでは分からず使ってみて初めて分かるのかも知れません。
なので、ここではあまり追求しないことにします。

乾燥機能

乾燥機能は差が出る気がします。そうでなくても海外食洗機の弱点は乾燥の弱さらしいので。
MieleとAEGはドアオープン乾燥、GAGGENAUとBOSCHゼオライト乾燥で改善を図っています。ASKOのみ特別な工夫が無いので一歩劣る感じ(最上位機にはヒーター乾燥が付いていますが、寸法が入らないので対象外)。
乾燥を気にするならASKOは避けた方が無難かも。言うほどの大きな性能差になるかは分かりませんが。

デザイン

今回、世間の他のブログもいくつか覗いてみましたが、海外食洗機を使う方は意外なほどにデザインを気にする人が多いです。徹頭徹尾、「大容量」という機能面からのみ海外食洗機を検討している我が家には理解できない感覚です。どうせ、操作・ディスプレイ部を除いて面材で覆ってしまうんでしょ? デザインもへったくれも無いじゃん。という感覚です(機種によっては全面覆ってしまう訳で)。
勿論、不細工なのは嫌ですが、今回の5社ならどの機種でも大差無し、が我が家の結論です。選定の理由にはなりません。

 

特別な機能

他では得られない唯一無二の機能・特長がどうしても欲しいなら、その機種を選ぶしかありません。
これに該当する可能性があるのは、Mieleの最上級機の「ノックツーオープン」(ドアをノックすると開くやつ)か、AEGの「コンフォートリフト」(下段のカゴを持ち上げられるやつ)か、と言ったところでしょう。
「ノックツーオープン」は我が家では不要です。
「コンフォートリフト」は是非欲しいですね。他の何を押しのけてでも、とまでは言いませんが、十分に魅力的です。この点ではAEGが一歩リードと言ったところでしょうか。

価格

機能・性能にそれ程大きな差が無いとするなら、一番の判断基準は価格です。
前回書いた価格は定価ですが、この手の機器では定価はあまり参考になりません。正確な比較も限界がありますから、ネットで見つけられた価格情報を軽く比較してみます。
先ず、「そのメーカで選ぶならば」で1~2機種を選び、ネット上で価格情報を比較する、という荒っぽいモノです。
機種は下記とします。概ね似た機能を持った、同等グレードと思われる機種を選びました。

Miele     :G6824(定価:¥440,640~¥473,040)
GAGGENAU :DI 250 461(定価:¥488,000)
ASKO    :DFI644(定価:¥298,000)と DFI655(定価:¥398,000)
AEG      :FEE93810PM/FSK93800P(どちらも定価¥298,000)
BOSCH   :SMI69N75JP(定価:¥340,000)

住宅設備機器の販売サイトであるハウジーノでは、GAGGENAU、ASKO、AEGの取り扱いがあります。
GAGGENAU :実売¥404,500(類似機種である460の価格。461は2万円高くらい?)
ASKO    :実売¥241,380(DFI644),実売¥322,380(DFI655)
AEG    :実売¥238,000(FEE93810PM/FSK93800P

AEGが圧倒的に安く、ASKOもDFI644なら同レベルです。上位機のDFI655は食器をセットするカゴに色々と工夫があったので、逆に言えばDFI644はその点がイマイチと言うことでしょう。とは言え、安いです。

次にこんなブログを見つけました。住設機器を販売している業者のブログのようです。価格そのものは書いておらず、価格差だけ書いてあります。
BOSCH    :これの価格が基準(SMI69N75JP)
AEG    :基準+¥5,800(FEE93810PM,但し価格改定で今はBOSCHより安価に
GAGGENAU :基準+¥107,400(DI 250 461)
Miele     :基準+¥125,800(G6824SCi)

GAGGENAUとAEGの価格差はハウジーノより小さいですが、それでも差額は10万円超えです。BOSCHとAEGが同じくらい、GAGGENAUとMieleはそれより10万円くらい高いと思って大きな間違いは無さそうです。

以上をまとめると、こんな感じ。
  • AEGとBOSCHが比較的安い。ASKOは廉価版のDFI644ならそれと同レベルの価格。
  • ASKOは食器カゴが使い易い(らしい)DFI655になると8万円程高くなる。
  • MieleとGAGGENAUはAEGとBOSCHより10~15万円くらい高い。
概ね同じくらいの機能・性能と思われるモデル同士の比較でこの結果でした。Mieleは機能の少ない廉価版もあるので、それを選べば価格差は縮まるのでしょうが、同じ価格で(又はやや高くて)機能で劣るものをわざわざ選ぶ理由はありませんから、選択肢にはなりません。
価格ではAEGかBOSCHですね。ASKOのDFI644は価格的にはありかも知りませんが、食器カゴの使いやすさが劣る様なので、あえて選ぶものではないと感じます。(それとも、DFI644の使い易さがAEGやBOSCHと同じで、DFI655になったら目が覚めるほど使い易くなるのかな? それは考え難いか。)

結論

検討した結果をまとめるとこんな感じです。
  • 機能・性能では各社とも大きな違いは無し。
  • AEGのコンフォートリフトには魅力を感じる。
  • 価格ではAEGかBOSCH
と言うわけで、我が家の食洗機はAEGに決まりです。勿論、最終決定は、 例のキッチンの案が実現可能との確認が取れてからです。
それと、いくらAEGが比較的安価と言っても国内メーカに比べると10万円以上高いですから、それでいいよねの家庭内稟議も必要ですけど。