自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

家による光熱費の違い(第二弾)-前編-

以前、家による光熱費の違いを集計しました(下記)。

あれから5年。当時はC市のデータは1年分のみでしたが、その後追加1年分のデータが増えました。更にその後にC市の中でもう1回の引っ越しをしていますので、そのデータも増えました。これらを追加して、改めてデータをまとめてみました。

 

1.それぞれの家の特徴

A市の家
電気/プロパンガス併用住宅。アルミサッシの1枚ガラスで、断熱性は低い。
空調はエアコンで、冬期は灯油ファンヒーターを併用。
給湯と調理はガス。
 
B市の家
4軒中唯一の都市ガスを使う家。アルミサッシのペアガラスで断熱性はやや良い。
空調はガスヒートポンプエアコンとガス温水式床暖房でガス依存度が高い。
給湯と調理コンロもガス。
こちらに補足情報あり。
 
C市の家(1)
4軒中唯一のオール電化住宅。断熱性はB市の家より劣る印象。
空調はエアコンで、冬期は灯油ファンヒーターを併用。
給湯はエコキュート、調理はIHで全て電気。
 
C市の家(2)
電気/プロパンガス併用住宅。断熱性はC市の家(1)と同じ程度の印象。
空調はエアコンで、冬期は灯油ファンヒーターを併用。
給湯と調理はガス。
 

2.電気使用量

各家での電気使用量をまとめました。

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C市(2)はガス併用なのに、オール電化だったC市(1)より高いのは普通に考えるとおかしいのですが、これはエアコンの使い方が変わったことが原因と思われます(特に夏期)。
と言うのも、C市(2)(つまり今住んでいる家)に引っ越したときに、除湿能力に期待して白くまくんをリビングのエアコンとして導入したのですが、我が家ではこれを24時間運転させています。しかも、電気代の高い再熱除湿運転で。
お陰で室内は27℃/40%RHという快適な状態に保たれているのですが、気密性が高いとはとても思えない建物でそんなことをやっているので、そりゃあ電気代もかかろうというものです。
 

3.ガス使用量

次はガスの使用量です。
前回の集計時は、都市ガスとプロパンガスを区別せずに[m3]で比較していたのですが、実はこれはフェアな比較ではありません。何故かというと、1[m3]あたりの燃焼熱量が違うからです。熱量が違うとどうなるかというと、同じ量のガスを燃やしても、一方はお湯が沸騰するのに、もう一方は沸騰まで行かない、といったことになります。これを「ガスの量は同じです」として比較していたのが前回の集計です。
前回時も違いがあることは知っていたのですが、大騒ぎするほどの差ではないだろうと高をくくって[m3]で比較しました。しかし、今回改めて調べてみたところ、都市ガスとプロパンガスの燃焼熱量は2倍以上違うんですね。びっくり。
経産省のウェブ・サイトによると、プロパンガスの燃焼熱は都市ガスの約2.2倍。つまり、プロパンガス1[m3]と都市ガス2.2[m3]が同じエネルギーを持っていることになります。
今回はこの差を換算してフェアな比較にしています。両方のガスを燃焼時の熱量[MJ]に換算してグラフ化したのが下記です。

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前回は都市ガスだったB市の家が不当にガスを食っている様な集計になっていたのですが、今回は是正されています。
‥‥のですが、うーん、やっぱりとてつもなく喰っていることには変わりないですね。空調が不要な季節は他の家と大差無い消費量であることからすると、やっぱりガスヒートポンプエアコンとガス床暖房の効率が悪いのが原因なのでしょう。
 

4.灯油消費量

灯油は電気・ガスと違って検針票がないので、消費量はレシート頼り。もしかしたら家計簿に付け忘れている分が有るかも知れないので、下記は本当の灯油消費量とは違うかも知れません。特にC市(1)の家は、灯油をほとんど使っていないことになっていて、そうだったっけなと違和感を感じています。残念ながら、もはや確認の方法がありません。

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先ほどB市の家は空調でガスをバカ食いしていると書きましたが、その代わり灯油は使っていません。本当は全部を合算してどの家が最もエネルギー食いかを判断しないといけませんね。