自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

エコキュートを選んでみる(3)

 -(2)から続く-

 

 東芝

ここはあまり力が入っていない印象です。

年間給湯保温効率は370L型、460L型共に3.6で、各社の最上位機種がほぼ4.0に届いている現状ではイマイチの性能です。

一番の売りは銀イオンの湯。これは浴槽のお湯に雑菌が繁殖することを抑えるための機能で、三菱の深紫外線照射機能と目的は同じです。銀イオン発生装置を内蔵し、銀イオンの雑菌抑制効果を利用して雑菌の繁殖を抑えるわけです。

他には リモコンがタッチパネルになっていること、また保証が5年と長いことが特長と言うくらいで、特筆することがあまりありません。

選定候補に入れるまでも無いかなと言う印象です。

 

シャープ

ここは東芝以上にやる気無しです。

と言うのも、ウェブ・サイト掲載の全モデル(2機種しかありませんが)に在庫僅少マークが付いているのです。要するに生産完了品ということです。新モデルの掲載も無いところを見ると、シャープはエコキュート事業から撤退するのかも知れません。

問題外です。

 

コロナ

意外に、と言うと失礼ですが、頑張っているのがコロナです。

年間給湯保温効率は370L型で4.0、460L型で3.9と、頭1つリードしている三菱を除けばトップクラス。驚く事にコロナは残り湯熱回収機能を装備していません。にもかかわらずこの数字は優秀です。何しろ残り湯熱回収機能のあるパナソニックと同じなのですから。それだけに残り湯熱回収機能が無いのが惜しい。あれば三菱に肩を並べて業界最高性能だったのではないかと。

ただ、残念ながらそれ以外に特筆すべき特徴がありません。給湯圧力は290kPaと基本は押さえていますが、コロナならではの機能がありません。

凄く安ければ悪くないですが、そうでなければあえて選ぶ理由には乏しいです。

 

長府

ここも意外と健闘しています。

年間給湯保温効率は370L型で4.0、460L型で3.8と三菱を除けばトップクラスです。ecoとくと呼ぶ残り湯熱回収機能も装備しています。ただ、不思議なことにこの機能を使った場合とそうでない場合の性能が全く同じです。つまり、JIS C 9220:2018でもJIS C 9220:2011でも、年間給湯保温効率は4.0/3.8なのです。何のための残り湯熱回収機能なのやら。

給湯圧力は300kPa、配管の洗浄機能もあり(但しマイクロバブルは無くて単なる水洗浄)と、一通りの機能は押さえています。

また、湯はり時間が標準で8.75分、高速湯はりで6.5分と、今回調べた中では最速でした。素晴らしい、と言いたいところなのですが、この性能は370L型のみ。同じハイエンド機でも、460L型は標準11分、高速10分と、やや平凡な数字になります。湯量に余裕を持って460L型にしようかと考えている我が家としては残念至極です。

今回の比較対象であるハイエンド機ではありませんが、水没対応型をラインナップしているのも特徴的。これは電気関係の部品をタンクの上部に設置することで、ある程度浸水してもエコキュートとしての機能には支障が生じない様にする工夫です。ヒートポンプユニットは水に浸かるとアウトなので、少し高い台の上に設置する前提ですが。

実は今回一番惜しいと感じたのが長府です。年間給湯保温効率こそトップの三菱に少し劣りますが、機能面はそつが無いし、何より湯はりが圧倒的に速い。と思ったら速いのは370L型だけ。などなど。

来年のモデルチェンジで460L型も高速湯はりが速くなることに期待です。

 

-(4)に続く-