エコキュートを選んでみる(5)
(2)機種選定
各社の特徴は概ね理解できました。それを踏まえてどの機種を選定するか、です。
もっとも、今回は価格を調べていないので、性能・機能だけの比較です(住設では定価がアテにならないので定価での比較は無意味です)。いくら私が省エネ好きでも、値段があまりに違う場合は最高性能を選ばないこともあります。その意味で、値段を無視した今回の比較はあまり意味がありません。あくまでも、性能・機能だけで選ぶとしたら、という参考程度のものです。
先ず、省エネ性(年間給湯保温効率)が明確に劣る東芝、シャープ、ダイキンは落選です。
次に、省エネ性はまずまずでも、これと言った機能・特長が無いパナソニック、コロナが落選です。
長府は湯はり時間の短さが最大の特長ですが、我が家が選ぶ可能性の高い460L型だと全く速くなく、それに以外は大きな利点が無いので落選。
残るは三菱、日立、デンソーの3社。各社の特徴をおさらいすると、
- 三菱は最高性能の年間給湯保温効率にバブル入浴、バブル配管洗浄とUV殺菌。但し湯はり時間が長いのが玉に瑕。
- 日立は水道直圧式の高圧シャワーと短時間の湯はり、それにバブル入浴。但し年間給湯保温効率はやや劣ります。
- デンソーは戸外でお湯が使える利便性にバブル配管洗浄。湯はり時間は記載が無いので不明(多分長いのでしょう)。
年間給湯保温効率は大差無いので、そこで勝負が付く感じではありません。それ以外の何を優先するか、です。
湯はり時間の短さが譲れないなら日立ですね。そこに目を潰れるなら三菱かデンソーですが、両者の差はバブル入浴(三菱)か屋外でお湯が使える(デンソー)かというところ。
うーん、3社とも甲乙付けがたいのですが、今回はデンソーに軍配としましょう。
もっとも、屋外でお湯が使えるメリットは冬の洗車くらいの気もします。三菱が次のモデルチェンジで、湯はり時間を大幅に短縮してきたりしたら、結論は変わることでしょう。あるいは日立が残り湯熱回収機能を装備して年間給湯保温効率で再度トップになったとしても。
そう考えると、競争があるのは消費者としては有り難いことです。実際の選定時にどこまで性能・機能が向上しているか、楽しみです。