ユニットバスを選んでみる-其の壱-
タラレバ住設選定シリーズ。今度はユニットバスを選んでみます。
ネット検索で見つけた各メーカの特長をウェブ・サイトで確認して、もしも今選ぶなら、を考えてみます。
先ずは各社の特徴把握です。あくまでも私にとって重要度が高い項目を優先して確認しているので、世間の平均的な評価とは違っていると思いますが。
1.TOTO
まず一番手はTOTOです。TOTOがシステムキッチンを作っていることに驚いたのはもう10年前のこと。もはや昔話になってしまいました。そして今ではユニットバスでも業界でそれなりのポジションを占めているようです。
ユニットバスのラインナップはSYNLAとsazanaの2つ。
特長はざっと下記です。
(1)おそうじ浴槽と床ワイパー洗浄
家族全員ズボラで怠惰な我が家では、「掃除をさぼれる」のは大変に魅力的です。去年までは上位機種であるSYNLAだけの機能だったと記憶するのですが、2021年8月の新モデルからはsazanaでも選べるようになりました。
おそうじ浴槽は144,200~154,700円(カタログ記載の定価)、床ワイパー洗浄は62,700円(同)です。ややお高いですが、我が家でTOTOを選ぶなら絶対付けるオプションです。
ところで、おそうじ浴槽はTOTOオリジナルではなく、ノーリツが開発して他社にライセンスしているもののようです。今回調べた中では、LIXIL、トクラスなどもおそうじ浴槽を採用していました。一方、床ワイパー洗浄はTOTOオリジナルの様です。
(2)楽湯(SYNLAのみ)
肩と腰に水流を当てて心地良い入浴を実現するもの。こう言っては何ですが、LIXILの真似ですね。この機能があるのは今のところTOTOとLIXILだけです。
肩湯は気持ちよさそうですが、ちょっと贅沢品かなぁ(定価で211,000円)。
(3)ファーストクラス浴槽とゆるリラ浴槽
SYNLAは全てファーストクラス浴槽ですが、sazanaは複数ある浴槽の1つがゆるリラ浴槽です。どちらも人間工学に基づいたリラックスできる形状とのことですが、どのくらい良いのかはショールームで実際に入ってみるしかないでしょうね。
ファーストクラス浴槽は人工大理石(アクリルウレタン樹脂)仕様が標準で、2021年8月の新モデルからはsazanaでもオプションながら人工大理石が選べるようになりました(差額は125,400~135,900円)。多分、表面の汚れを落ち易くしておそうじ浴槽の効果を十分発揮できるようにするためのオプションでしょう。
(4)つながる快適セット
スマホで操作できる機能です。TOTOではスマートスピーカーにも対応していて、声でもお湯はりやおそうじ浴槽や床ワイパー洗浄を起動することが出来ます(33,000~42,000円)。
家の外から浴室暖房とお湯はりをすれば、帰宅して直ぐに暖かいお風呂に入れますよ、ということなんですが、緑の家にするつもりの我が家には浴室暖房は不要だし、自動洗浄は、湯はり前じゃなく風呂から出たときにボタン押せばいいので、わざわざAlexaに頼む意味が見いだせません(そもそもスマートスピーカー使ってないし)。
辛うじて帰宅前のお湯はりは多少有り難く感じそうですが、それだけなら給湯器にもその機能はあります。ユニットバス側に設ける必然性が欲しいところです。
(5)ノコリ~ユECO
これも以前はSYNLAのみでしたが、今ではsazanaでも選べるようになりました。ただ、取り合いの制約でおそうじ浴槽との同時選択が出来ません。かつてはこの機能が欲しくてユニットバスを調べ始めたくらいだったのですが、今となってはおそうじ浴槽の方がずっと重要なので、TOTOを選んでもこのオプションを選ぶことはありません。我が家は随分前からドラム式洗濯機なのでそもそも使用水量が少なく、残り湯を汲み上げても大した節水にはならない状況になってしまいましたし。
(6)エアインオーバーヘッドシャワー
要するに真上から落ちてくるシャワーのことです。シャワーヘッドを壁のフックに引っかけて浴びる普通のシャワーは斜め上から水がやってきますが、これは重力に引かれて、ただ上から落ちてきます。たったそれだけの違いなのですが、これ、想像以上に浴び心地が違って気持ちいいんですよね。海外のホテルに泊まったときにたまたま部屋の浴室に付いていて使ったことがあります。
とは言え、293,300円(SYNLA)のオプション価格はいくら何でも高すぎます。3万円くらいだったら付けますけど。それと、sazanaでのオプション価格が102,400円と、3倍近く違うのも理解を超えています。ウォームピラーモードの有無という仕様の違いはあるんですけど、それでこんなに違うのは何故なんでしょう?
ちょっとだけ欲しいけど、この価格では付ける気になれないです。残念ながら。
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他にも、浴室や浴槽が断熱されていてお湯が冷めないとか足が冷たくないなどの特長もウェブ・サイトにはありますが、今時は他社でも同じなのでわざわざ取り上げるほどではありません。
TOTOの全体的な印象としては、そつが無い「全部入り」のメーカ、といったところでしょうか。
特におそうじ機能は私にとって魅力的で、有力な候補です。