ユニットバスを選んでみる-其の参-
3.パナソニック
パナソニックは、上位機種であるLクラスと、リフォムス、オフローラをラインナップしています。リフォムスはリフォーム用らしいので、私には対象外かも知れません。
(1)汚れ難い、掃除し易い
スゴピカ浴槽を始め、様々な箇所に同社が有機ガラスと呼ぶ素材を使って汚れを付きにくく落とし易くするものです。昨今ではどのメーカもやっていますね。
おそうじ浴槽は無いので、その点ではTOTO、LIXILに一歩劣ると言えるでしょうか。
(2)お湯に浸かるのが快適になる機能
リゾートバブルは浴槽の底から大きな泡を発生させてリラックス効果を得るもの(Lクラスのみ)。短時間の入浴でも身体が温まる効果もあるそう。狙いはTOTOの楽湯、LIXILのアクアフィールなどと同じ方向性ですが、私の好みとしては肩湯かな。
オイルヴェール酸素美泡湯は浴槽内に微細な空気とオイルの泡(お湯が乳白色に見えるくらい細かい泡)を発生させるもの。入浴剤要らずで湯冷めしにくいとか、湯上がりに肌が乾燥し難いなどの効果があるようです。私も冬は乾燥肌っぽくなるので、これはいいかも。
(3)The シャワー(Lクラスのみ)
オーバーヘッドシャワー(Lクラスのみ;255,200円)もあるのですが、The シャワーの方がパナソニック独自で面白いです。全身に満遍なくお湯を当ててくれるタイプのシャワーです。浴槽にお湯を張るほどではないけど暖まりたくてシャワーを浴びるときに良さそうです。とは言え、306,900円はオーバーヘッドシャワー以上に手が出ません。
4.トクラス
お次はトクラスです。昔のヤマハですね。システムキッチンでは人造大理石カウンターで有名な印象があります。ラインナップはYUNOとeveryの2つ。
(1)おそうじ浴槽
トクラスもおそうじ浴槽装備、YUNO、everyのどちらでも選べます(138,000円)。色々見ていると我が家の場合、これが無くては始まらない気がしてきます。
また、浴槽は人造大理石製で、汚れが付き難い、落ち易い表面加工がされています。
(2)マイクロバブルとジェットバス
マイクロバブルはパナソニックにあったのと類似の機能です。但しパナソニックと違ってオイルミストは無し。
ジェットバスは他社にもありますが、これがマイクロバブルと切り替えてどちらでも楽しめる、と言うのは珍しいです。ただ、ジェットバスの方は個人的な好みでいうとそれほどそそられませんね。
5.クリナップ
次はクリナップです。ラインナップはアクリアバスとユアシスの2つ。
他メーカと同じく掃除がし易いことを謳っていますが、カウンターや排水溝のヘアキャッチャー程度で、浴槽については特別な工夫は無いようですし、全体的にTOTOなど他メーカに比べると見劣りする印象です。
その他には、手すりの工夫や滑りにくい床など、身体が弱い人でも入りやすい工夫が目立つくらいでしょうか。
全般にこれまで見てきた他メーカに比べて、機能・性能面では見るべきものは無い印象です。
6.タカラスタンダード
次はタカラスタンダードです。ラインナップはプレデンシア、レラージュ、エメロード、ミーナと、戸建て住宅用だけで4つもあります。それにしてもカタログ価格が、一番高いプレデンシアは1,038,000円から、一番安いミーナは379,000円からと、3倍近く違うのは驚きです。
特徴は何と言っても鋳物ホーロー浴槽。以前ショールーム見学の時に書いたので繰り返しませんが、質感や肌触りなどの素材感で言えばこれが最良でしょう。勿論、浴槽の素材感だけで決めるわけではないですし、それ以外の特長が弱いのも否めないところです。
7.ハウステック
最後はハウステックです。システムキッチンを作っているのは知っていましたが、ユニットバスも作っていたんですね。戸建て向けのラインナップはフェリテプラスとフェリテです。
ここの最大の特徴は、軟水器を装備していることです。水に溶け込んでいるミネラルを除去する装置があるということです。ミネラル分を無くすと洗剤の泡立ちが良くなり洗浄力が上がるほか、石鹸かすが出難くなり浴室が汚れ難くなるという理屈です。
日本に比べて水道水が硬水のヨーロッパなどでは、洗濯機に軟水器が付いていたりするそうですが、日本の水道水も軟水装置を通せばより良くなるというわけ。その昔、日立が洗濯機に付けたこともあります(食塩を入れる洗濯機と言えば知っている人も居るかも)。
他にも、浴槽の壁を39cmと低くしてまたぎ易くするなど、独自視点での開発をやっていることが伺えます。
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全般的に、TOTO、LIXILに比べると機能・性能が見劣りする点が増えてきます。全部入りではなく一点集中型という印象でしょうか。タカラスタンダードの鋳物ホーロー浴槽や、ハウステックの軟水器などです。