自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

一条工務店のi-cube見学

既にちょっと前の話になってしまいましたが、一条工務店のi-cubeを見学しました。

一条工務店では在来工法の主力商品であるセゾンのモデルハウスを見学済みですが、2×6のi-cubeはデビューして間もないこともあり、モデルハウスがまだ無いそうです。ところが都合良く、一条工務店が分譲している小規模開発区画の中に見学用のi-cubeを作ったとのことで、見学させてもらえることになりました。
これはモデルハウスとして建てたものではあるらしいのですが、住宅展示場ではなく分譲地の中に建っていることもあり、いずれは建売物件として販売するつもりなのだそう。なので間取りも広さも普通です。

入って早速目に付くのが内装です。いつも見かける一条工務店です!という感じの内装ではなく、随分とあっさりしています。今風というか、あくの強さは全くありません。聞けば、内装の仕様はセゾンAタイプと同じなのだそうです。
ただ、あくの強さがないのはいいとしても、さすがに少々チープな感じは否めません。一言で言うと「ニトリの家」って感じです。いえ、イシカワのモデルハウスに比べると十分に同等以上なのですが、いい歳したおじさんにはやっぱりねぇ。
こうしてみると、セゾンF標準内装の質感の高さが改めて思い知らされます。勿論、だからこそデザイン・バリエーションを増やして欲しいんですが。

次に目に付くのがハニカムシェード。i-cubeにはこれが標準装備だそうで、全ての窓に付いています。インテリア的な観点を別にすれば、カーテン買わなくても十分です。
上げ下げしてみましたが、数cmもの空気層を抱え込んだ構造なので、ちゃちな割には結構な効果が期待できるような気がします。もっとも、4辺が窓枠に密着しているわけではないので、そこからの空気の漏れはあります。完璧なものではありません。それでも、断熱のウィークポイントである窓の断熱性を一回り上げられるのは大きいと思います。

2階に行ってみて、面白いものに気づきました。換気システムの吸排気口が床面に付いているのです。今まで見たセゾンのモデルハウスでは全て天井に吸排気口が設けられていましたので、これは初めてです。案内してくれた営業さんに聞きましたが、i-cubeならではの施工方法なのかどうかは不明でした。
一条工務店は業界では珍しく全熱交換第一種換気を採用しています。言う人に言わせると、この形式の換気システムは長年使っていると吸気口から黒ずんだ埃の塊が落ちてくることがあるとか(一条工務店自身はそれも確認して問題なかったと言っていますが)。床面に吹き出し口があれば、その心配はありません。たとえ埃の塊が落下しても、ダクトの奥に向かって落ちていくだけですから。
欠点は、部屋の模様替えの制約になりがちと言うことでしょうか。

この吸排気口に思いっきり耳を近づけて音を聞いてみました。耳を床に着くくらい近づければ、「コー」という静かな音が聞こえますが、10~15cmも離れると聞こえなくなります。このレベルであれば、騒音として気にする必要は無さそうです。
これが確認したかったんですよ。何しろ私は空調の音が嫌いなので(換気は空調とは違いますが)。

その他全体的な雰囲気は、2×6だからこうなのだ、ということは特に無く、セゾンと何が違うの?という感じです。(1階の天井高が低いとか、細かくは色々ありますが。)

結論としては、2×6ならではの間取りの制約はあるものの、それがクリアできるなら大いに検討する価値があると感じました。何しろ安いので。
とは言え、内装については一条工務店特有の悩みを抱えることになりそうです。標準内装は「ニトリの家」みたいで少々安っぽく、質感を良くしようとするとセゾンFと同じ内装にオプションで変更することになるため、これはこれであくの強い古くささ漂う印象になってしまいます。

やっぱり内装何とかしてよ、一条工務店さん。

そうそう。外装はタイル風にはできるものの、セゾンFと違って、本物のレンガタイルを貼っているわけではないそう。セゾンと同じ仕様のタイル外壁はオプションでもできないそうです。いろいろややこしいですね。ご検討中の方は、よーくご確認を。