自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

どんな暮らし方をしたいか? どんな家にすべきか?

以前、どこかで読んだ話に、「どんな家・間取りにするか、の前に、どんな暮らし方をしたいのかが重要だ」というものがありました。つまり、「こんな暮らし方・住み方をしたい」がまず最初に有って、「その為にはこんな家・こんな間取りでなければならない」という順序で決めていくべきという論です。
いやはや、あまりにも正論過ぎてほとんど反論できません。まず目的があるべし、と。
ごもっとも。

ただねぇ、世の中の多くの人はどうなのか知りませんが、私は「こんな暮らし方をしたい」なんてのがスラスラと出てくるような頭をしていません。
そりゃあ、雑誌などに出てくる事例などを見ていれば、「この家のこの部分は悪くないな」とか、「この間取りはないだろう」などと思うことはあります。そう感じる以上、私の中にも「こんな住み方をしたい」というのが有るはずです。

とは言え、そこで感じるのは「リビングとダイニングがこんな風につながっているのっていいよね」といった、至極断片的な話ばかりです。そういう断片的な話をいくら寄せ集めても、本当に私にとっての「住みたい家」の姿が見えてくる気は全然しません。
喩えて言うなら、「美人で頭がよくて優しくて料理が上手くて‥‥」などと、いくら条件を書き連ねてみたところで、自分が好きな女性のタイプがどういう人なのかはちっとも見えてくる気がしません。そんな感じ。

実際のところ、雑誌やら見学会やらで見聞きした情報を基に、「アイランドキッチンがいい」、「リビングには大きな窓を」、「階段はこの雑誌のこの事例みたいに」、てな感じで組み立てたとして、ちゃんと「自分が住みたかったはずの家」はできるのでしょうか? なんとなく、フランケンシュタインみたいなおかしな家ができあがる気がひしひしとするのですが。

とまあ、いろいろ考え出すときりがないのですが、そんな心配ばかりしていてもきりがありませんし、何よりも私にはそういうアプローチしか手がなさそうです。フランケンシュタインにならないようにするのは後で考えることにして、先ずは断片的な「こうしたい」を集めることから始めてみましょう。

その結果、住みたい家の姿が具体的に見えてくることを期待しつつ。