自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

セキスイハイムのモデルハウス見学

次に訪問したのはセキスイハイムです。
積水ハウスとの違いは、事前にネットで把握済み。

早速入ってみます。

内装はごく普通。今時の新築住宅という趣で、まずまずの印象です。間取りはモデルハウスだけにちょっと突飛なところもありますが、まあ、重要ではありません。
セキスイハイムは鉄骨系と木質系の両方のユニット工法を持っており、販売棟数は鉄骨系の方が多いそうですが、訪問したモデルハウスは木質系でした。どちらの場合もユニットを工場で作っておき、現場では組み立てるだけなので、「朝は基礎だけしかなかったのに、夕方には家の形が完成していた」というくらい、あっという間に出来るそうです。それは凄い。現場施工が少ない分だけ、品質の安定が期待できます。
ただ、ユニットを運搬・搬入するために大型トレーラやクレーンが必要で、接道状況によっては「気に入って頂いても、お断りしなければならないケースもあります」とのこと。


世の中には、ユニット工法を「プレハブ」と言ってバカにする向きもあるようですが、そう言う方はものづくりをご存じないのでしょう。と言うか、「プレハブ」と仮設住宅の違いもご存じないということなので‥‥。
道具・設備が揃っており、環境条件も整っている工場で作るのと、それらが必ずしも整えられない施工現場で作るのと、どちらが安定して良いものが作れるかは、つらつら考えるまでもありません。

「ほんの数日で出来てしまう家なんて‥‥」という批判も的外れ。現場施工の日数が減った分だけ、工場での作業が増えています。トータルで考えれば手間は変わりません。厳密に言えば、設備・道具の調った工場での作業は、現場での施工よりも効率よく短期間で出来るでしょうから、多少は工期も短くなっているでしょうが。
そもそも、ネット上の評判やトラブル事例などを見聞きすると、新築にまつわるトラブルのかなりの部分は、現場施工の品質に起因していることが伺えます。プレハブなら、その(問題になりがちな)現場施工を最小限に出来るのです。(今更ですが、プレハブとは「プレ・ファブリケーション」の略で、「事前に工場で作っておきます」という程度の意味です。) 住宅を安心して買えるようにするために、プレハブを指向するのは当然かつ望ましいことと言えるでしょう。大工さんは面白くないかも知れませんけど。

そんな訳で、私はプレハブ(ユニット工法)それ自体には肯定的ですが、残念ながら、現在のセキスイハイムのユニット工法には間取りの制約が少々有るとのこと。例えば、大空間を取り難いとか、吹き抜けが作り難い(作れるが、周辺の壁との関係などに強い制約が付く)など。
大空間や吹き抜けを設けたいと思っている私には、残念ながらちょっと合わないようです。

それと、いつも訊いてるQ値ですが、カタログによると1.6だそう。割と良い方ですね。
ただ、間取りの制約を踏まえると、あえて一次選考を通すほどではないかなと思います。