自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

グリルレスコンロの選定

が、本当に出来るかどうか、もうちょっと確認が必要です。確認のポイントは、都合の良いグリスレスコンロがあるか、です。

1.IHコンロを作っている国内メーカは3社しかない
我が家はIHにするつもりなので、IHのグリルレスコンロを探しました。
が、グリルレスの前に、そもそもIHコンロを作っている国内メーカは3社しかないんですね。パナソニックと日立と三菱です。ついでに言うと、オールメタル対応はパナソニックと日立のみ。国内電機メーカも選択と集中が進んでいることに改めて気づかされました。
 
2.懸念は供給継続性
オールメタル対応に強いこだわりはないので、三菱も含めて探しました。
結果、グリルレスIHコンロは三菱のEURO STYLE IHという1機種だけでした。ホントにこれしかありません。

「有ったんだからいいじゃないか」

まあ、その通りなんですけど、心配なのは供給継続性です。新築のときには買えても、10~15年後、コンロが壊れたときの買い換え時にも同様のものが買えるかどうかです。
何しろ、IHコンロはキッチンのワークトップに穴を開けて設置する機器です。買い換え時に穴寸法の合うコンロが無ければ、それだけのためにキッチン全体を交換する羽目になりかねません。さすがにそれはたまりません。

こう言うと三菱には申し訳ないんですが、私は三菱の家電事業が長続きするかどうか、かなり疑念を抱いています。実のところ、家電メーカの中でバブル崩壊後の業績不振からいち早く立ち直ったのは三菱なのですが、立ち直りの理由とされたのが、「選択と集中」だったんですね。
三菱の家電事業はは当時、撤退にこそなりませんでしたが、見切りの早い三菱だからこそ、ダメとなったらあっさり辞めてしまうのではないかと心配です。パナか、せめて日立に同等品があればいいのですが、有りません。
 
3.パナにもグリルレスコンロが有るにはあるが、、、
実はパナソニックにもグリルレスコンロが有るには有ります。有りますが、実質、無いのです。と言うのも、パナのグリスレスコンロはトリプルワイドIHマルチワイドIHといった、パナのシステムキッチン専用機器で、単品売りしていないのです。
 
このコンロは寸法が特殊で、当然取り付け穴もこれ専用です。仮に今回単品入手できたとして、コンロの買い換え時にもパナソニックのコンロしか選べません。果たして10~15年後にも、パナソニックは同じ寸法のIHコンロを作っているでしょうか?
勿論断言は出来ませんが、三菱に比べればパナの方がよほど確度が高いと私は考えています。家電単体の事業に過ぎない三菱に比べ、パナソニックのこれらのIHコンロは、システムキッチンを売るための武器です。もしも互換品の製造をやめたら、これまでトリプルワイドIHやマルチワイドIHを気に入ってパナのシステムキッチンを選んでくれた顧客をまるごと裏切ることになります。IHコンロの事業だけならともかく、システムキッチン事業への悪影響、ひいてはパナソニックホームズの住宅事業への悪影響まで考えると、ちょっとやそっとでやめることはないでょう。
汎用のIHコンロはやめても、トリプルワイドIH/マルチワイドIHはやめないだろう、それくらいに思っています。

ただ、それもこれも単品売りしていれば、の話。いくらパナの方が安心、と言ってみたところで、買えないものはどうしようもありません。

4.AEGが互換品を作っていた
三菱に命運を託して良いものかどうか、かなり悩んだのですが、ダメ元で海外製のものを見ていたところ、AEGが寸法互換のグリルレスIHコンロを販売しているのを見つけました。AHI735CAAHI635CAです。この両モデルが、ワークトップに開ける穴の寸法に関して、国内メーカのIHコンロと同じ仕様になっています。つまり、三菱のEURO STYLE IHと同じ。
AEG(アーエーゲー)はもともとドイツの企業ですが、スウェーデンElectrolux社に買収されて、今はメーカとしてはElectroluxです。AEGはブランド名として残っているだけのようです。

ヨーロッパのメーカが日本市場向けの特別仕様の機器をいつまで作り続けるかは疑問です。10~15年後の買い換え時に、「三菱だけじゃなくElectroluxも撤退してるじゃないか!」となるリスクは決して無視できる程小さくないと思います。それでも、その市場に向けて機器を作っているメーカの2社目が存在すると言うことは、ある程度の安心感にはなります。

その程度でホントに安心して良いのか、という突っ込みはありますが、他に選択肢が無いので致し方ありません。三菱の1機種だけで万歳突撃するよりは多少マシという程度に過ぎませんが、これで大丈夫と自分を騙さないと先に進めません。

5.三菱EURO STYLE IHに決定
と言うわけで、コンロは三菱のEURO STYLE IHに決定しました。勿論、決定と言っても、オーブルデザイン仕様のキッチンに本当に収まるのか、など確認は要るのですが、こちらの希望はこれで確定です。

ちなみにEURO STYLE IHは、2019年7月現在、価格コムの最安値は8万円を切っています。グリルが無いからか、マイナーな機種の割には安いですね(定価の29万円って何なんでしょうか)。

とにかく、これでアイランドキッチンの採用がほぼ確実になりました。嬉しい限りです。