自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

オーブルデザインと打ち合わせ-後編-

 
事務所での打ち合わせを終え、次はオーブルデザインが手がけた物件を見せて頂きました。
見せて頂いたのは3件。1つは既にお住まいなので外観のみ、1つは建築中(内装工事中)、最後の1つはほぼ完成して引き渡し間近というものです。何れも正確な場所は判りませんが、新潟市かその周辺です。
 
ここは既に居住されているので外観を拝見するだけです。
この家の建て主さんからの要望は「屋根が大きな家にしてくれ」だったそうです。それを実現する様に設計した結果、2階建てなのに平屋っぽく見える外観が出来上がったのだそう。
ここは緑の家の代名詞とも言える木の外壁を採用しています。その外壁を間近で見ながら、木の外壁の注意点について説明頂きました。
  • 木はカビが発生する。この家の壁にも小さな黒い斑点のようなものが所々に見える。これがカビ。
  • これは木である以上避けられないので、これが気になる人にはお勧めできない。なお、このカビは実害は無い。
  • 木材でなく、地面から生えている木でも、その表面(樹皮)にはカビが生えている。木とはそういうもの。
  • 木の外壁は年月が経つと段々とシルバーグレー色に変化してくる。これが映えるには周囲の植栽(シンボルツリーなど)が欠かせない。
私は木の外壁も悪くないなと思っているのですが、相方は気に入らないそう。シルバーグレー色に変化するとか以前に、初期の状態の外観が好みでは無いそうで。であれば、私もごり押しするほどではありません。
それに、本命の土地のご近所さんの外観をざっと見て回る限り、その中に木の外壁の家を建てると浮きそうだなぁと感じます。植栽などで調整したら案外、という可能性はありますが、私の想像力の範囲では、結構浮きそうです。その意味でも、木の外壁ではない方が良さそうです。
 
(2)神屋の家
ここは工事の最終段階です。訪問当日も職人さんたちが作業をされており、その間を縫って少しお邪魔します。
その時の作業のメインは内壁のAEP(エマルジョンペイント)の塗布でした。まさに塗っている最中なので、触らないように注意して見て回りました。
さすがに溶剤の強烈な匂いが充満しています。如何にも「ペンキ!!」という感じですが、浅間さん曰く、「乾くと全く匂わなくなります」とのこと。実際、この後に見せて頂いた物件(引き渡し直前)ではほのかな木の香りしか感じませんでした。
 
(3)関屋の家
ここはほぼ完成していて、引き渡し間近とのことでした。
外観で先ず気づくのは、基礎の高さを感じさせないことです。何だか普通の家っぽいです。基礎が低いわけではなく、基礎の部分にまで外壁を貼ることで、見た目の印象として基礎の高さを感じさせなくしているのだそう。
玄関もGLにあるので、ぱっと見は「窓を高い位置に付けたんだね」というくらいの感じ。
玄関から中に入り、靴を脱いでから内階段を上がって1Fのフロアです。内階段の段数は数えませんでしたが、確か5~6段。この家は建て主さんの希望で、基礎だけあえてBグレード相当(確かAグレードより20cmくらい低い)に抑えたそうです。Aグレード仕様だと階段がもう一段増える感じでしょうか。
 
既に床下エアコンを稼働させ始めています。
驚いたのは、床板が靴下越しでもはっきり判るほど暖かいことです。訪問時は建物躯体を暖めるために高めの温度設定でエアコンをフル稼働させていたのですが、それにしても「床暖房かよ」と突っ込みたくなるほどはっきり床が暖かいのは意外でした。
ここの建て主さんはかなりのアレルギーの持ち主だそうです。自然素材なら大丈夫と言うわけでもなく、檜なんかもダメなのだそうです。どうやって大丈夫な素材とダメな素材を見分けるのかと質問したら、「ご本人に試して頂くしか無いです」とのこと。なるほど。なのでこの家は松など、建て主さんがOKを出された素材だけで作られているのだそうです。
 
内装の雰囲気は落ち着いています。印象を一言で言うと、オーブルデザインのブログにある写真通りです。いや、同じなのは当たり前なのですが、旅行予約サイトでありがちな「部屋の写真と実物が全然違う」てなことは無い、という意味です。
広さは今時としては一般的なLDKですが、吹き抜けによる天井高で開放感があります。訪問時は家の中をあちこち歩き回って見せて頂いたのですが、後で思うと、リビングの床に座って、寛いでいるひとときをイメージしてみれば良かったなと思います。その場ではそこまで思いつきませんでした。惜しかった。
全般に、新居に知人を招いて、「どうです、凄いでしょ」とやるような豪華さや見栄えはありません。その点では大手ハウスメーカのモデルハウスとは大きく違います。はっきり言えば地味です。招かれた知人が褒め言葉を探すのに苦労しそうです。いかにも普段使いという感じで、フローリングに少々傷が付こうが、壁に手垢が付こうが、「ま、いいか」と思えそうな、ゆるーい心地よさです。
見た目に分かり易い派手さはないのですが、結構お金かかっている感じはありました。キッチンの表面パネルとか、造作家具とか、他にも色々、「目立たないところにお金かけてるなー」という感じです。
相方はいわゆる「壁紙」が好きではないそうで、AEP仕上げは比較的好印象だそう。私も同感です。欲を言えば漆喰などの塗りで仕上げるのがより好みですが、あれはかなり高いと聞きますのでなかなか。
 
 
換気設備は緑の家で標準的な各部屋に付く個別換気装置です。動かして貰いましたが、ブログに書かれている通り音がやや大きいです。私の自宅でうなっているエアコンに比べると小さな音ですが(つまり多くの人にとっては気にならないであろうレベルですが)、コーという感じのファンノイズが気になります。空調の音が大嫌いな私にとっては、これは受け入れられません。(今は仮住まいだから我慢していますが、大枚はたいて自宅を建てるのに、そんな我慢はしたくありません。)
予想はしていましたが、これで確信しました。私には個別換気扇はだめです。ダクト式必須です。
 
床下にも入らせて頂きました。前述の通り、緑の家としてはやや低い床下で、中腰と言うよりはしゃがんで進む感じです。収納エリアとして積極的に使うにはちょっと苦しい感じ。年に1回、掃除のために入るくらいはいいですが、折角の床下を収納として有効に使うなら、Aグレード仕様にすべきですね。
 

 
緑の家の実物も見せて頂き、大変勉強になった1日でした。
先ずはプランの提案が出てくるのを待ちますが、どんなプランになるのか、また金額はどのくらいのイメージか、それを踏まえて最終的な決定をすることにします。
オーブルデザイン、頑張って欲しいです。