自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

一条工務店の一次提案

 
(1)プラン(間取り)について
提案プランは要望がかなりの程度盛り込まれたものになっており、1次案としては、まあこんなものかなという印象です。
実は検討依頼を出した後に、自分たちでも要望を満たす間取りを考えてみたのですが、一条工務店からの提案はそれと類似しています。ゾーニングはほぼ一緒。さんざん自分たちでも考えた経験から言うと、「この要望を見たそうとすると、結局こんな配置にするしかないよね」という感じ。細かいチューニングはともかく、大まかな配置は必然的にそうなります。
吹き抜けはLDKの中でもリビングに相当する部分のみ、8畳相当です。
 
(2)セゾンかi-Smartか
今回はセゾン前提で提案頂きました。我々の話を聞いた上で、その方が良さそうだと判断されたとのこと。理由は2つ。
1つ目は、2×6のi-Smartは間取り制約が強いこと。今回の1次プラン自体はi-Smartでも可能とのことですが、今後いろいろ練っていったときに、2×6では出来ない間取りにしたくなる可能性が出てくるのを気にしたとのことです。
2つ目は、i-Smartにある仕様の制約。例えばセゾンだと、差額を出せば社外品のキッチンを入れることが出来るそうです。社内稟議がどうこうと、手続きは面倒なようですが、まあ、できると。これに対し、i-smartの場合はお金を出しても社外品のキッチンは入れられないのだそうです。一条の社内ルールで。
一条純正のキッチンとしては、i-smartのキッチンの方が気が利いていて我々の希望に近いのですが、それで満足できずにどうしても社外品を、となったとたん、それが可能なのはセゾンだけとなるわけです。キッチンは一例ですが、i-Smartはそういった制約がいろいろあるとのことでした。イレギュラーなことをいろいろやりたいならセゾンだと。
i-Smartの住設で満足できるかどうかで道が枝分かれするわけです。坪単価はi-Smartの方が少し高いですが、純正の住設しか(良くも悪くも)選べないので、最終金額はセゾンと変わらないかも知れません(むしろ逆転?)。
 
(3)デシカの使用可否
デシカが使えるかどうかについても回答を頂きました。
営業の方曰く、「デシカを入れても完全に期待通りの湿度に出来るわけではない」、「それでクレームになったこともある」など、質問したわけではないデシカのネガキャン情報をいくつか述べた上で、「入れられません」とのことでした。いや、結論部分だけで良いんですけど。
クレームになった事があるということは、過去には入れたことがあるということなんでしょうかね。まあ、今は不可能と言うことなので、これはこれで「はい判りました」です。
この営業担当の方は、湿度環境についてはあまり良く理解されていない雰囲気だったので突っ込みませんでしたが、「期待通りの湿度に出来るわけではない」は恐らく相対湿度のことを言っていると思います。ネット上の情報などから推定する限り、どうやらデシカは絶対湿度を制御する機器らしいです。また、その狙い値の切り替えも、Hi/Mid/Loくらいの粗い切り替えしかできないみたいです。だとすると相対湿度が思い通りにならないのは当然です。ネガキャン情報は頂きましたが、これ自体はデシカを「不要」とするには当たらない情報と判断しました。もっとも、一条の場合は要も不要も無く、「不可能」なわけですが。
 
(4)価格
今回はラフ見積もりですので、営業担当の方の読みで、「大体こんなものかな」というオプションを入れた金額を頂きました。オプションの中にはリビングの吹き抜けなど、こちらが必須として要望した項目もかなり含まれているので、これくらいはかかると思っておいて間違いないでしょう。
それよりも、キッチンなど住設にこだわりがあって社外品を入れたい場合にどの程度になるのかが不確定要素です。正確な見積もりを貰うにはキッチンのメーカーと型番を決める必要があるでしょうが、今の段階でそこまで詰めた話は出来ません。
今は、「リスク対応費用」とでもして、100万円か200万円か判りませんが、上乗せを考慮に入れておくくらいしかできそうにありません。
 
(5)太陽光発電
本質ではありませんが、一応、一条工務店の大きな特徴がこれです。
今回の1次案では、18.69kWという大容量を載せる提案になっています。この容量のためにお馴染みの片流れ屋根にする前提です。単価25.2万円/kWは市場価格が下がった現在でも競争力のある価格でしょう。このあたりはさすが一条です。
ただ、今は20年固定買取期間の後は11円/kWhという姿が見えています。私が以前考察した状況がその通りに出現しています。そんな現在、ここまでの大容量を載せるのが適切かというのはいささか疑問です。
シミュレーションでは、最初の10年間は平均で39.5万円/年の利益(自家消費分も利益に換算)、11年目から20年目までは35.9万円/年、21年目から30年目までは21.9万円/年、となっており、30年間のトータルで418.7万円の利益になることになっています。とは言え、このシミュレーションではパネルの劣化は考慮されているものの(パネル効率は年1%劣化と仮定)、パワコンの交換は入っていません。30年ともなると、少なくとも1回パワコンの交換は必要でしょうから、30~40万円はかかるでしょう。ちゃんと計算していませんが、あんまり効率の良い投資ではないように感じます。自家消費主体の容量にするのが妥当ではないでしょうか。
そう言えば、見積書には「パネル:結晶系」と記載があります。一条工務店の太陽光発電パネルはアルバックのターンキーシステムで作ったアモルファスシリコン型 のはずなのですが、別の設備をまた購入したのでしょうか? 現在の夢発電の説明ページを見る限りでは、確かに結晶系パネルの写真(イラスト?)が載っていますが、だとすると、アモルファスシリコン型のパネルは何処に行ってしまったのか、謎です。
 

 
一条工務店のメリットとデメリットが改めて見えてきた1次見積もりとなりました。
予想の範疇ではあるものの、デシカが使えないのは残念です。デシカが本当に必要なのか、そこまでしなくても十分ではないかという自己突っ込みもあり、少々悩むところです。
他にも、相方がこだわりたいと言っているキッチンや建具が、一条純正だといま一つ(全くダメというわけではない)なのをどう判断するか。
じっくり悩むことにします。