自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

エコキュートを選んでみる(4)

 -(3)から続く-

 

ダイキン

今回、悪い意味で最も意外だったのがダイキンです。エアコン業界では飛ぶ鳥を落とす勢いで業績を伸ばしているダイキンですから、同じヒートポンプ技術で成り立っているエコキュートも当然高い商品力のものをラインナップしているものと思っていましたが、、、

一番の期待外れは年間給湯保温効率が3.3と低いこと。店じまい状態のシャープを除けば基本性能でビリです。他社の廉価版レベルの性能です。当然と言うべきか、残り湯熱回収機能も装備していません。

配管洗浄機能は付いています。但しマイクロバブルではなく水です。

一方、浴槽にマイクロバブルを発生させるマイクロバブル入浴という機能が(オプションですが)あり、湯冷めし難いと謳っています。

給湯圧力が320kPaで水道直圧式の日立を別にすれば最高値ですが、他社も低くて280kPaですから、言うほどの利点とは言えません。湯はり時間は標準で11分と平均的ですが、高速湯はり機能はありません。

1つ興味を引かれたのが、「にごり湯タイプの入浴剤対応」です。他社が軒並み「入浴剤は透明なタイプだけ。乳白色やにごり湯タイプは駄目」とする中、にごり湯タイプも使えると明記されているのは調べた限りではダイキンだけでした。

とは言え、それで基本性能(年間給湯保温効率)の低さを補えるかというと、私はそこまでではないです。エアコン業界の雄も、私の好みで言うと、あえて選ぶ理由に乏しいなと感じました。

 

デンソー

いい意味で最も意外だったのがデンソーです。そもそも自動車業界Tier-1(完成車メーカーに直接部品やシステムを納品するメーカ)の雄が何でエコキュートなんか作っているのか、不思議です。エコキュートの基本特許を持っているのは実はデンソーらしく、昔から開発していたらしいんですが、そもそも何で開発しようと思ったのでしょうね。

年間給湯保温効率は370L型で4.0、460L型で3.9と優秀。ecoとくと呼ぶ残り湯熱回収機能がついてこの性能です。

給湯圧力は280kPaで問題なし。ぐるぐるバブル洗浄という配管洗浄機能も装備。

面白いところでは、(配管ではなく)浴槽を洗浄するために洗浄剤を泡立てる機能があります。また、屋外でお湯が使える様に、タンクから直接給湯できる機能もあります。冬の洗車をお湯で出来るわけです。

全部入りとまでは言いませんが、基本性能・機能は押さえていて、更にちょっとしたオリジナル機能もあるという、なかなか力の入った商品に仕上がっています。

ただ、太陽光発電連携などの機能が無いのは珍しいですね。今回調べた中では、デンソー以外には東芝だけでした。

 

-(5)に続く-