自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

LIXILの超高性能サッシ「レガリス」

暫く住宅関係の情報収集をさぼっていたのですが、その間にLIXILが凄い性能のサッシを発売していました。
レガリスです。発表はもう1年以上前のことなので、今更感ありますが。

その性能は群を抜いていて、熱貫流率は0.55[W/m2・K]と圧倒的に低いです。謳い文句は「壁とほぼ同等の断熱性能」です。確かにこれは一昔前の積水ハウスの外壁の断熱性能に近い値です(積水ハウスも今はもっと良くなっているでしょうが)。
その為にクインタプル(5層)ガラスまで使うという、なりふり構わぬ仕様になっています。トリプルガラスのサッシすら一般的でないこのご時世ですよ。当のLIXIL自身、クアドラプル(4層)ガラスのモデルすら持っていないのに、何を考えて暴走したのでしょうか?
以前、LIXILが意地になって高性能サッシを発表した、みたいなことを書きましたが、今回はやけくそ感すらあります。
何だか、「売れなくても良いから、カタログに『世界最高性能』と書けるものを開発せよ」みたいな方針でもあったのだろうかと邪推してしまいます。
実際、プレスリリースに書いてある参考価格は、エルスターXが¥66,700,レガリスが¥350,000と、文字通り桁が違います(どちらもW640×H1170の縦すべり出し窓の場合)。レガリスを真面目に売る気があるとはとても思えません。
その為か、YKK apなど他社は(レガリスの発表から1年以上も経つのに)同等のものを発売していません。

その意味では、レガリスのデビューは市場には直接の影響はないのでしょう。
とは言え、こうした性能競争がサッシの世界で始まった事自体が、消費者の立場では非常に有り難いことです。トリプルガラスくらいなら、遠からず一般的に使われるようになってくるでしょう。
良い時代になったものです。