自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

一条工務店の「住まいの体験祭」

一条工務店の「住まいの体験祭」なるイベントに参加しました。

これは、一条工務店ショールーム(と言っていいのかどうか、実際には倉庫の片隅と言った風情でした)を訪れて、口頭やカタログでは掴みきれない一条工務店の特長を体験する、と言うイベントです。今回はショールーム見学の後に、現場見学会がセットになっており、少々慌ただしいスケジュールでした。
全体の流れはこんな感じ。
朝、最寄りの一条工務店のモデルハウス前に集合。4~5家族、10人強が集合しました。そこからバスでショールーム(倉庫)に連れて行ってもらいます。他の地区からの参加もあるようで、総勢40~50名くらいでしょうか。ショールーム内は基本的にバラバラに行動。思い思いに見て回ります。
昼になったらショールームを後にして昼食。一条工務店が用意してくれています。食事後はまたバスに揺られて建設中の物件へ。ひとしきり現場見学をしたところでモデルハウスに戻って解散。夕方、やや早めの時刻に終わります。

さて、私達にとって今回の参加目的は大きく2つ。
(1)免震装置の体験をする
(2)内装,キッチン設備などのラインナップを見る

(1)は分かり易いかと思います。いつでも体験できるものではありませんから、せっかくの機会に。
(2)はモデルハウスの見学で触れましたが、一条工務店の最大の弱点が内外装だと思っています。センスが悪いとは申しますまい。私達の希望とは合わない、とだけ言っておきましょう。そうは言っても、内装・設備のラインナップを一通り見れば、その中に「あ、これなら許せるかも」と思えるものが有るのではないかという、一縷の望みをつなぐための見学会です。カタログ写真と実物では印象が異なるでしょうし。

では早速ショールーム(倉庫)へ。
それほど広い訳ではない内部には、以下のような体験展示が置いてあります。

・Low-Eペアガラスサッシと単板ガラスサッシの遮熱性の違いを触って感じる展示

この展示はこの後あちこちで見ることになりますが、さすがに違いますね。今の住まいは単板ガラスのアルミサッシなので、期待が高まります。ただ、こちらの勝手を言わせてもらうなら、他社の最新サッシとの違いを知りたいところです。
例えば、一条工務店のサッシはⅣ地域用でもアルゴンガス封入であることが特長の1つですが、「だからこそ他社と比べてこれだけ違う!」とか「いや、大して違わない」といったことが知りたいんですよね。
 

・ステップが緩い一条工務店仕様の階段と、通常の階段との比較展示

上り下りし易い階段は今時珍しくもありませんが、比較できる機会は意外に珍しい。モデルハウスは大抵、「広くて緩い階段」しかありませんから。ここでは4,5段程度の短い階段が作ってあって、「狭くて急な階段を上り、広くて緩い階段を下りてくる」なんていう比較が出来ます。
 

・壁や床のカットモデル

これはモデルハウスでも割と見られますね。ここならではという程のものではないです。ただ、床暖房の配管の施工状態が分かるカットモデルは、私が行ったモデルハウスには無かったので参考になりました。
一条工務店の床暖房では、配管は継ぎ目のないものを使うそうです。ぐるっと行って戻ってくるまで、一本のチューブ。熱媒体が漏れるリスクを考えたら当然の仕様でしょうね。
 

・システムキッチン数種

キッチンメーカのものではなく、一条工務店オリジナルのものが数種置いてあります。今回見ておきたかったモノの1つ。
相方はアイランドキッチンにしたいと言っていますが、一条工務店のラインナップでは奥行きの広いタイプでも未だ狭い。シンクの向こう側に皿が置けるだけのスペースが欲しいんです。説明担当者は「そんなに奥行きの広いキッチンは、うち以外も含めて無いと思いますよ」と言っていましたが、後で探してみたら、普通にあるやんけ。あんた、勉強不足だよ。
それと、シンクが少々狭い。ここでキッチンメーカなら「大きいシンクがご希望なら、こんなのがありますよ」となるんでしょうが、如何せんアイテムを絞って内製することで低コスト化を実現する一条工務店の悲しさ、「ありません」で終わりです。
まあ、無いことが確認できただけでも収穫とは言えますが。
 

・建具数種

一条工務店の建具は無垢材を多く使っていて、それ自体は質感も手触りもいいものです。ただ、デザインの重さは何とかして欲しい。ほんのちょっとしたことなんですが、標準品の種類が少なすぎてどうにもこうにも‥‥。
システムキッチンや玄関収納などの扉についても同じく。色はさすがに7色くらいありますが、まだまだ「選べる」とは言い難い。モノが悪いわけではないだけに残念。
これも、欲しいモノがないことを確認できたことが収穫、というところです。
 
・免震装置
展示の目玉です。四畳半程度の1部屋だけの実験棟が2つあり、一方は免震有り、もう一方が無しで、加震時の状態を体験できます。
加震装置は簡易的なもののようで、1方向のみ、かつ正弦波に限ります。周波数は変えられるのかも知れませんが、危ないからかどうか、2Hz程度でデモしていました。免震無しでもちょっと激しい遊園地の乗り物といった程度です。揺れが規則的なので全く怖くはありません。床に座って体験するんですが、怖くはなくても震度7相当の揺れは大きく、転がりそうになっている子供もいました。面白がってましたけど。
当然ながら免震有りだとちょっとした揺れに過ぎなくなります。免震無しと違って、椅子に座っての体験です。「ワイングラスが倒れない」の言葉通り、テーブルの上のワイングラスが倒れません。なるほどね。説明によると、「震度4を超える揺れを全て震度4に抑えます」とのこと。ちょっと説明を端折りすぎとは思いますが、今回の体験に限れば確かにそんな感じでした。
実は体験とは別に知りたかったことの1つが、免震装置の共振周波数です。見た感じでは0.4~0.5Hzくらいかなと思えましたが、さすがに見ただけでは分かりませんし、この「1部屋だけの実験設備」と実際の住宅が同じとも思えません。普通の住宅では4~5個使われるらしい例の積層ゴムが、この実験設備には1個だけ使われています。この部屋が一般的な2階建て住宅の1/5もの重さがあるとは思えないので、かなり高い共振周波数になってしまっているはずです。
質問してみましたが、分かる人がいないので後日回答しますとなり、結局回答はもらえていないままです。長周期振動に対してどう振る舞うかの点で非常に重要な項目なので、是非知りたいんですけど。
 

そんなわけで、ショールーム(倉庫)見学は終了。ちなみに、場内には飲み物の自販機が置いてあり、お金を入れなくても出てくるようになっています。昼食とかバスのチャーターとか、いろいろお金かかってますね。

ショールーム(倉庫)の後は昼食を取り(一条工務店の負担)、再びバスに乗って今度は施工現場へ。
長くなったので別記事で。