自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

LED照明ってなかなか良い

新居(借家)で新しく使い始めたのがLED照明器具です。
もともと住んでいた家の照明器具が取り外し困難だったり、新居では(デザインなどの点で)使えそうになかったりしたので、新居での照明器具はほとんど新規に買いました。その中で、思いの外良かったのがLED照明器具です。

勿論、全てのLED照明が手放しで褒められるわけではないでしょう。私が自分で使って、「これは良い」と思ったのはパナソニックの調色できるシーリングライト電器店の店頭でぐずる子供をなだめながら短時間で決めたので、他メーカにもっと良いのがあるかも知れませんが、ひとまずこれで十分です。
何が気に入ったかというと‥‥

1.調色と調光機能

LED照明器具では珍しくないので、この機種ならではという訳ではありませんが、やはり便利です。調整がほぼ無段階にできるのも良い。
リビングの照明は、やはり色温度の低い電球色ベースが相応しいと思います。照明デザイナーと呼ばれる人の主張で、「青白い蛍光灯の光は『作業場』のためのもので、欧米ではキッチンにしか使われない。リビングに蛍光灯なんておかしい」というのを読んだことがありますが、実際に電球色照明を使ってみると、確かに一理あると感じます。
一方で、そう言う人たちがイマイチ分かってないなと感じるのは、「リビングで作業をする」ことだってあるという事実です。いや、リビングでそんなことはしないという人も居るでしょうが、私はすることがあります。
転居に伴う銀行の住所変更届けを書いたり、クレジットカードの明細書に目を通したり、不本意ながら仕事を家に持って帰って、家族が寝静まってからリビングで仕事の続きをすることもしばしば。だって、専用の書斎なんて無いんですもん。
そう言うときに、「やたら明るい作業のための照明」に切り替えることができるのは、大変便利。デザイナーの論理を押しつけるのではなく、「どちらでもお好きにお使い下さい」と言えるスタンスが、私は好きです。
この機種は昼光色と電球色を(ほぼ無段階に)切り替えるだけですが、中にはもっと多様な色に変えられる器具もあります。シャープの「桜色」なんて面白いですね。

2.間接照明にできる

使ってみて一番意外だったのはこれ。間接照明と言ったって、シーリングライトでやるわけですから、光源の配置から本格的に検討された照明デザインとは比べものにならないでしょう。多分。(本格的な間接照明の家に住んだことないのでよく分かりませんが。)
でもとにかく、この照明器具の間接照明機能は、これはこれでなかなか良いものです。光と陰を感じさせる雰囲気にリビングを包んでくれます。間接照明の入門用としては十分です。
将来家を建てることになったらこんな照明にしたいな、というイメージが、少しだけ掴めてきたような気がします。

3.簡単に導入できる

一番重要なのがこの点ではないでしょうか。
つまり、前述のような利点が、照明器具を買ってきて取り付けるだけで得られる、という事です。


いくら電球照明が良いと言っても、いくら間接照明は素晴らしいと言ってみても、それを実現するのに大規模なリフォーム工事が必要なようでは、とてもとても導入はできません。これから家を作るという、何十年かに一度あるかないかのチャンスに検討するのが関の山。ごたくを述べてみても、既に建っている数千棟の既存住宅には毛ほどの御利益もありません。
しかしこの照明器具は違います。電器屋で買ってきて素人工事で取り付けるだけ。いえ、工事と言うほどのものではありません。天井のローゼットにカチャッと取り付けただけですから。それで前述のような御利益が得られます。

こういう製品で「プチ間接照明」などを体験しておいてこそ、いざ新築やリフォームなどのチャンスがあったときに、「間接照明主体で考えてみるかな」などと思うこともできるというものです。
貧相と言われることの多い、日本の一般家庭の照明事情ですが、その状況に風穴を開けるのはこんな商品だという気がします。
なかなか良い買い物でした。