自宅新築日記

自宅の新築にまつわるあれこれを綴っていくつもりです。

ダイワハウスのモデルハウス見学

さて、お次はダイワハウスです。

最初に言ってしまうと、ここも特に印象に残らないハウスメーカでした。
ここはxevo(ジーヴォ)という軽量鉄骨だけをやっているようです。私の勝手な思い込みでは、積水ハウスと似たようなメーカという印象だったのですが、木造軸組もラインナップしている“百貨店”積水ハウスに対し、ダイワハウスは軽量鉄骨だけらしく、少し潔い感じがします。

とは言え、訴えかけてくるものがなかったのは積水ハウスと一緒。そういえパナホームそうでした。もしかしたら、私は軽量鉄骨と相性が悪いのかも知れません。

そうそう。1つ面白い突っ込み所を見つけたので紹介しておきます。下記はもらってきたダイワハウスのカタログに載っていた壁面の断面写真です。(右手前が室外側です。)
イメージ 1

何処が突っ込み所か、お分かりになるでしょうか?

正解は、「断熱材の入れ方」です。
上の写真の青○で示した部分にご注目下さい。組み合わされた鉄骨の中に、丁寧に断熱材が詰め込まれています。
実はこの部分の断熱材は、断熱性に全く効いていません
入れるだけ、材料費と工賃の無駄です。

何故無駄と言えるのか?
断熱材は、室外から室内に伝わる熱を遮断するのが役目です。この写真で言うと、右手前から左奥に向かって伝わる熱を遮断しなければなりません。そして、この柱は鉄という熱を非常に伝え易い材質で出来ています。
この断面写真を見ると、真ん中の鉄骨はちょうど深底の寸胴鍋の様な形状をしています。鍋底に相当する部分が外気で熱されて、それが鍋の縁に伝わっていくというわけです。鍋の縁は室内に近いですから、なるべくこの縁の部分を熱くしたくありません。

さてここで問題です。
空っぽの鍋をコンロにかけて火を点けると鍋の縁が熱くなりますが、このとき鍋の中に断熱材を入れたからと言って、鍋の縁が熱くなるのを防げるでしょうか?

そうです。防げるわけがありません
上記断面写真で真ん中の鉄骨の中に詰め込まれた断熱材は、まさに鍋の中の断熱材です。全く無意味です。

勿論、ダイワハウスの技術者がそれを知らないハズが無く、知っていて、それでも仕方なくやっているのでしょう。
では何故ダイワハウスはこんな事をするのでしょうか? 単なるコストの無駄でしかないのに。
本当のところはダイワハウスに聞いてみるしかなく、想像になりますが、ここに断熱材が入っていないと、「断熱に手抜きをしている! けしからん!! ちゃんとここにも断熱材を詰めろ!!!」と、的外れな文句を言う客がいるからなんでしょうね。もしかしたら、客じゃなくて営業部門から文句が来たのかも知れません。
理不尽な要求に憤りつつも、仕方なく断熱材を入れる図面へと描き変える技術者の苦悩の表情が目に見えるようです。

私は
この断面写真を見たときに、不覚にも笑ってしまいました。

やるじゃないか、ダイワハウス。こんなところで笑いを取るなんて。ダイワマンのCMよりよっぽど笑えるぞ。
でも、その無駄な断熱材の費用は客の懐から出ていることを忘れないで下さいな。家全体から見たら大した金額ではないのかも知れないけどさ。